2007年04月18日
トリーター:櫻井

海のラーメン

冬の終わり、春の始まり、ちょうどそんな今時期になると、海ではとても変な物体を見ることができます。
私はそれを始めて海で見たとき、「誰だよ~、カップラーメンの食べ残し捨てたのは~。こういう些細なことから環境破壊につながるのかな。だめじゃん!!」と、思ったものです。
でもそれはラーメンではありません。ラーメンなら、もっとふやけているはずです。
ある物体の正体とは・・・卵だったんですね。
アメフラシという生き物はご存知ですか?黒くて、ぬるぬるぶにぶにしていて、持って刺激をあたえると紫色の液を出すヤツです。
このアメフラシの産卵シーズンが、ちょうど今時期なんです。海ソーメンなどと呼ばれているこのアメフラシの卵、見たことのない方でも、一度見れば忘れられませんよ。見た目がラーメンそのものですから!もしくはとぐろをまいたモンブランでしょうか。

当館では現在、トリーター達が思い思いに作った水槽、「発見の小窓」という、24個の水槽を展示しています。その一番右下、トリーター崎山は、アメフラシの仲間、ウミウシの水槽を作っています。この水槽にも、ウミウシの卵が壁に産み付けられていますので、ぜひご覧になってみてください。
アメフラシのラーメン卵とは一味違い、ウミウシの卵は、花びらのようでとてもきれいなんですよ。

ウミウシの卵ウミウシの卵

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