2008年06月26日
トリーター:櫻井

ターゲット( 1) 「進化」という単語

みなさんこんにちは。
「世の不条理をぶった切る!」のお時間です。
まずは、ある日の友人との何気ない日常会話からご紹介。

友人A
 「日本代表の○○ジャパン、進化したね〜」

 「・・・・・・ なんで進化?」
友人A
 「強くなったじゃん」

正気か。
ちょっとプロテインでも飲んで腕立て 30回してみろ。
やや進化できるから。

友人Aは「進化」の意味を誤解していると思われ。

本日ぶった切るのは友人Aではない。
とある辞書から一部抜粋。
『進化』
>より複雑、あるいは高度なものに変化すること。


気は確かか。
どういう論理展開からそのような見解に至るのか。
はなはだ疑問である。

より複雑なものへの変化のみが、進化とは限らないですよね。
単純なものへの変化も立派な進化です。
クジラは進化の過程で一旦陸へ上がり、また海へ戻った際、後ろ足が退化しています。
これも、退化という名の、進化です。

私なりの進化の定義(ざっと)
>あらゆる(多様的な)方向への遺伝子レベルでの変化。
DNAレベルでの形質変化が認められる突然変異個体が、環境に適応し、その子孫が形質を維持してゆく。


腕立てでムキムキマッチョになっても、後天的な形質の変化は次世代には残りません。
遺伝子レベルでの変化は生じていないから。
進化のようで進化ではない例がいくつもあるため、確かに誤解されやすいのかも知れません。
しかし辞書をバイブルとしている受験生などは、何を信じて勉強すれば良いのでしょう。
大人も普通に辞書は引きます。
世論の大半以上を占めれば、辞書も「進化」して本来持つ意を変えるというのか、と考えれば・・・
いや無理だ。

とかく人は辞書を鵜呑みにするものです。
疑えとまでは言いません。
せめて辞書は正確であってほしいものです。

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