2008年11月21日
トリーター:北田

ビクニン誕生

深海生物展が始まった 7月ごろ、深海コーナーのザラビクニンは卵を産んでいました。
ザラビクニンはよくサンゴ岩を入れると産んでいたので、今回は深海サンゴを水槽飾り兼、産卵場所として置いていました。
水槽のかなり奥の方に卵を産んでいて目立たなかったので、「もし生まれなかったら・・・ 」ということも考えてしまい、最初はしばらくの間黙っていました。(“えのすい”のみなさまごめんなさい)
そして卵から目が観察できた頃に、水槽の前へサンゴごと移動し「ビクニンの卵解説」とともにみなさんに見ていただけるようにしたのです。
ここからきょうまでは、じっくりと経過観察ができたと思います。
私も毎日じーっと見ていましたが、「生まれそうで生まれない毎日」が続いていましたね。
しかし、今月 17日に一匹が生まれると、次の日 17匹とワラワラ出てきました。
その次の日には水槽がビクニンだらけでした。
現在はビーカーに移して展示しております。
まだオタマジャクシ程の大きさしかありませんが、今後大きくなって、体がピンク色になって、そしてまた卵を産む時までこれからもじーっと見てみましょう。

ザラビクニンの卵ザラビクニンの卵

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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