2009年01月11日
トリーター:植田

昨晩の採集


冬も本番となりました。
今朝は藤沢市内でも氷が張り、天気予報ではこの冬一番の冷え込みと伝えられています。

例年この時期の大潮の最干潮時刻は夜中となります。
そして今は満月の大潮です。
昨夜もほぼ満面の笑顔のお月様の元、水族館から車で約 1時間の三浦半島のとある海岸に磯採集に出向きました。
海岸に出るとお月様の明かりで新聞が読めるほどの明るさがあり、お天気はとても良かったのですが、北の風が強く、その冷たさでしばらくすると手先の感覚が薄れるほどでした。
昨晩の目的物はアラメやカジメの海藻類、江の島岩礁水槽に植えつけるために、海岸の波打ち際に打ち上がったものを拾うのが第一です。
それとこの冬から展示生物として加わったムギイワシも目的物でした。

ムギイワシは「イワシ」と名前に付きますが、マイワシやカタクチイワシなどいわゆる一般的なイワシ類とは縁が遠く、トウゴロウイワシの仲間に分類され、体の長さ 7cmほどの小型の魚です。
例年冬になると、なぜか岩礁の波打ち際におびただしい数が群がって泳ぎ回ります。
この冬はこの魚の群がりを展示しようと試験的に採集し、飼育をおこなってきました。
昨晩の採集ではムギイワシが 100尾ほど採集できました。
彼らは昨年末から展示されたものたちに加わり、本日より環境問題水槽で展示され、群がって泳ぐさまを見ていただけます。

ムギイワシムギイワシ

えのすいeco環境水槽

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