2009年10月29日
トリーター:伊藤

ひさびさ登場ヘコアユ軍団


ヘコアユは平べったいナイフのような体と、頭を下にして過ごす性質から、水族館では定番の人気種です。
当館に久々にヘコアユが帰ってきました。
しかも、数十の大軍としてです。
クマノミ水槽の空間を埋め尽くすヘコアユの乱舞です。
3年ほど前は、現在マングローブとなっている小さな水槽の中に展示していました。
本種は水族館の展示種としては定番すぎるため、ちょっと風変わりな展示を目指す際に、一度表舞台から降りてもらったのですが、久々にみると思考が一回りして、とても新鮮に感じます。

水族館の飼育係の頭の中では、

変わった生物=人気者=定番種=ありふれ・・・

という図式ができあがることがあります。
しかし、本種の変わった姿と動きを見ていると、いくら見慣れても、珍しくて?見とれてしまいます。

餌を一日 3回与えていますが、その時は体を斜めに傾けてピンピンと細い口を跳ね上げながら捕食します。
このようすもやはり面白いので、ぜひ、みなさまご覧ください。

ヘコアユヘコアユ

太平洋

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