2009年11月05日
トリーター:唐亀

小窓水槽のアルレッキーノ


みなさん、こんにちは。
現在「スズメダイ世界」と題してスズメダイを集めている小窓水槽ですが、今月 14日からXmasヴァージョンになる予定です。

今までいくつかテーマを変えて小さな生き物を御紹介してきましたが、基本は「テーマ無しの何でも水槽がコンセプト」でした。
大きな水槽ばかりの当館において、「入れても見えない」的な生き物をクローズアップする水槽として我らがチームリーダーS氏が考案したものでした。
現在、私が引き継ぐことと相成っている次第です。

そもそもこの水槽、24個の小窓があるものの、実は左右 12個の小窓で一つ、全部で 2つの水槽なのです。

水槽はろ過システムがきっちりと働くことによって巡り巡る小さな生態系モドキです。
不安定な部分は人為的に「給餌」や「換水」、微量元素の添加が必要ですが、「安定」するまでにはかなりの時間が必要です。
はじめの小窓水槽は病気の出にくい無脊椎動物を主にチョイスしておりました。不安定期に発生しやすい魚病を避けるように。
新しいテーマに沿って展示替えを行う度に、リセットされるとなかなか安定するのは難しいのです。

病気が出たらどうしよう・・・。
もちろん薬はあります。しかし、それを使うと無脊椎動物にも多大な影響があります。ですので、何だかんだで魚病無効な無脊椎動物に頼っていたのですが。

昨年から小窓水槽に居ついているトゲ、アケボノ、トノサマ、チョウハンのチョウチョウウオ・カルテットと、シマウミ、ノコギリのおちょぼ口コンビ。
個人的には小窓から外せない連中です。と同時に、小窓水槽のコンディションを見極める上で大変重要な連中なのです。
何だかんだと理由を付けて、この連中は小窓の顔としてXmasにも居残らせる、というか又居ます。
ご了承くださいね。


追伸
ここを卒業し、「目指せ大水槽トリオ」も。
あの病弱だったヒメテング、コロダイ、サザナミフグは予備槽で成長中。愛着湧きすぎでなかなか出せず・・・・。

発見の小窓“小さな地球”水槽発見の小窓“小さな地球”水槽

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