2009年11月08日
トリーター:今井

「お手伝い」ありがとう!


11月はじめ、「川魚のジャンプ水槽」に展示するオイカワなどを採集に、相模川支流に向かいました。
今回は自称「極小川魚釣師」の後輩が休日に同行し、釣りなどで採集の手伝いをしてくれました。
彼は几帳面な男なので、釣竿の長尺短尺はもちろん、深みのポイントでも立ち込み釣りができるように、胴長まで持ってきました。
また、もしも再放流禁止のオオクチバスなどが釣れた時のために、折り畳み式クーラーも携帯していました。きっと釣ってしまった責任感のため、自宅で食べるつもりでしょう。

現場では、私たちが投網でコツコツ成果を上げている最中、彼は釣れる場所を見つけたらしく、急いで走って行きました。
そこは私たちが先に魚カゴを仕掛けた場所でした。
寄せ餌に集まった小さなアブラハヤは、展示水槽内の滝をピッ!ピッ!と跳ね上がってくれるのでパフォーマンス性が高く喜んでいましたが、たくさんの獲物が掛かった魚カゴを自称「名人」の前で引き上げるのは、ちょっと気まずかったです。
彼は稽古ごとも休まず、勉強会のようなものにも進んで顔を出しているのに、なぜかつぼみのままのようで、私はついおせっかいを焼いてしまいます。
今度投網の打ち方も教えたいと思うのですが、結構重たいですから、最初はうまくいかず川に落ちると思います。

水族館の飼育係は、一滴の水もこぼさず展示する技術を持ちつつも、水に濡れても当たり前ぐらいの気構えが必要です。
次回はびしょ濡れになっても、笑顔で居られる男になっていて欲しいなと思っています。

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