2009年11月30日
トリーター:北田

スケーリーフット


本日より 1個体ではありますが、スケーリーフットの展示を開始いたしました。
非常に飼育が難しい深海生物でありますのでどうぞお早めにご覧くださいませ。

私が前回インド洋に向かったのは 2006年、3年前のことです。
2月16日しんかい6500第 933潜航で、私は水深 2421mで暮らすスケーリーフットを観察しました。
そして 2009年、インド洋かいれいフィールドでは更なる詳細な現場調査がおこなわれ、生きた状態で日本へと持ち帰ることに成功いたしました。
11月11日に採集され、11月21日に約 30時間かけ日本へ到着、水族館で飼育を開始しました。
きょうで 19日目になります。
今回の展示に関しまして、北海道大学ならびにJAMSTECのみなさまには多大なるご協力をいただきました。
本当にありがとうございました。

生きながらにしてサビてゆくスケーリーフット、動きこそほとんどない生物ではありますが、この貝のみが持つ金属光沢をどうぞご堪能くださいませ。

スケーリーフットスケーリーフット
※スケーリーフットの生体展示は12月2日をもちまして終了いたしました。標本は引き続き展示公開中です。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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