2010年06月03日
トリーター:唐亀

humuhumu-nukunuku-apua a


今月の新江ノ島水族館は、えのすいハワイアンフェステバル開催ということで、6月のテーマ水槽もハワイの呼び名で生き物を紹介しております。
メインとなるのがhonuであるように見せかけて、自分的にはhumuhumu-nukunuku-apua aだったりします。
これはタスキモンガラで、ムラサメモンガラも同じように呼ばれます。
個人的にモンガラカワハギの仲間が好きなこともありますが、神話に出てくるというのも魅力的です。

だいたいこんなお話。
火の神ペレとその姉妹たちの前にカマプアアという男が現われます。
この男、大変な美男子でして、娘たち、やにわに色めき立ちましたが、流石はペレ、カマプアアの正体を見抜きまして、攻撃をしかけます。
カマプアアはこれをやり過ごし、晴れてペレと子どもをもうけまして、しばらくはなかむつまじく暮らしておりました。
しかし気性の荒いペレとそりが合わずに喧嘩になってしまうんですな。
ペレってえと火山の神でございますから、火だ、焼け石だとカマプアアに攻撃してまいります。
対しますカマプアアは、本性の豚の姿を現して応戦いたします。
カマプアアの属性は水でして、海の水を使った鎮火攻撃でペレを追い詰めます。
優勢だったところに、ペレに加勢が入りましたね。
お尻を焼かれたカマプアア、火の攻撃を避けるためフムフムヌクヌクアプアアに変じて水の中に逃げ込みます。
フムフムヌクヌクアプアアの皮膚は固く厚いので、ペレの火炎攻撃を回避することができるんですな。
まあ、ややしばらく争った後、別々に暮らすことになりましたとさ。

女神ペレは火山の神で、ペレを信仰する人々は豚、もしくはタスキモンガラを奉納したともいいます。
因みにフムフムヌクヌクアプアアは豚のように鳴く魚の意だそうです。
モンガラたちは好奇心旺盛でとても面白い魚です。
ただし、丈夫な歯を持っているので噛まれると危険です。
特に卵を守っている親には充分注意してください。

追伸
ちょうど素晴らしいタイミングで相模湾大水槽に、mahi mahiが来ました。

フムフムヌクヌクアプアアフムフムヌクヌクアプアア

テーマ水槽

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