2010年06月26日
トリーター:伊藤

大水槽のイセエビスポット


先日、相模湾大水槽の中に、新しい観察スポットを作りました。凹レンズ状の丸窓の前に岩を立体的に組み合わせて、江の島でよく見られる「がけ崩れを起こした岩場」を再現してみました。
すると、それまでは水槽の陰の方にひそみがちだったスズメダイが群れで降りてきたり、物陰を好むゴンズイやウツボが以前よりよく集まってくるようになりました。

なかなか魚たちに気に入ってもらえたようなので、今度はイセエビを入れてみることにしました。イセエビは人一倍隠れる性質が強いので、どうなるかと思いましたが、うまいこと岩の隙間に落ち着いてくれました。
同じイセエビでも、小さな水槽に入っているものより、広い空間に居付いているもののほうが、自然っぽくて活き活き感がありますね。
広い水槽内で特定の場所に狙った生物を居着かせるのは難しく、運にも左右されます。さらに水槽にはイセエビを食べようとする魚もいますから、今後も注意深く観察したいと思っています。

相模湾大水槽の丸窓相模湾大水槽の丸窓

相模湾ゾーン

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