2010年11月04日
トリーター:唐亀

フグストーリーの舞台裏


開館前の一時間、毎日水槽整備のために相模湾大水槽に交代で潜水をしています。
コケ取りなどをおこなっているのですが、その最中、シノノメサカタザメを中心とした、大型魚類への給餌が行われます。
紐の着いたバケツに頭と内臓を取り除いたサバ、ガザミを入れて、一気に底まで落としこんで与えるのです。
その時に、シノノメサカタザメにビタミン剤を与えるために、サバとガザミに薬を詰めて手渡しで与えるのですが、この時、きのうのトリーター日誌のようなことに。

フグの仲間は、種類というか個体によって性質がかなり違います。
好奇心が強いものもいれば、警戒心がやたら強いものもいます。これは同じ種類でもまったく違っているのです。
水槽に収容したらすぐに泳ぎまわるものもいれば、いじけたように隅にうずくまり、体色もくすませてしまうものもいます。飼育する時には前者の方が飼育しやすいのですが、このような個体は後々悪さをするようになったりもします。

うおゴコロフィンズなどで、餌を横取りしたイシダイやイサキがダイバーの周りに来ることがあるのですが、フグの場合、明らかに好奇心でダイバーを観察しに来ることがあります。
うおゴコロの新しい仲間を探していろいろな魚にアプローチしていますが、フグは向こうから来てくれる、数少ない魚たちではあります。
しかし、丈夫な歯と強い顎を持っているために、なかなか扱いづらい連中でもあります。
かわいいんですけどね。

関連日誌
[ フグのラブストーリーは突然に ]

シノノメサカタザメ給餌シノノメサカタザメ給餌

相模湾ゾーン

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