2010年11月27日
トリーター:今井

実はナポレオン フィッシュもいるんです!


“ナポレオンフィッシュ”はサンゴ礁にすむ大型のベラの仲間で、自然では成長すると畳一畳ほどの大きさになります。
その貫禄と、オスの頭部(おでこといった方が分かりやすい)が突き出て、帽子をかぶったナポレオンの横顔に似ている?事からそういう名前で呼ばれていますが、標準和名は“メガネモチノウオ”といいます。

一定の縄張りを持ち、昼間は単独で遊泳しながら、丈夫な口でヒトデ、ウニ、カニ、タコなど動きの鈍い小動物を食べています。
夜になると決まった寝床に戻って休みます。
そのため、暖かい海のダイビングスポットでは餌付けもされ、数十年も前から人気の魚種となっています。

英名はHumphead wrasse(ハンプヘッド ラス)で、“こぶ頭のベラ”という意味です。
ベラの仲間は最初はメスで、いずれオスに変わる(雌性先熟)種が多いですが、当館の「サンゴ礁」水槽の個体はまだ 30cmほどの幼魚です。
他の魚にちょっかいを出したり、いたずらにサンゴを食べたりしないので、早く名前の通り立派なオスに成長してほしいと思っています。

ちなみにクマノミの仲間は(雄性先熟で)オスになってから、群れの一番強い個体がメスに変わります。

メガネモチノウオメガネモチノウオ

太平洋

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