2010年12月10日
トリーター:伊藤

再々登場!ヘコアユの群れ


3日間の休館日を経て、水族館の最後にある水槽(通称:環境水槽)を一新しました。
やってきたのは、水族館に 3度目のおでましとなるヘコアユです。7年前の開館時から、しばらくはガンガゼと一緒に暖かい海コーナーにおり、その後、2年のブランクを経てクマノミ水槽に短期間だけ登場してからは、なりを潜めていました(実際はバックヤードや暖かい海の一角にちょっといました)。

ヘコアユは変わった魚です(どう変わっているかは、その辺の本などですぐ分かるので割愛します)。
変わり者すぎて、かえって水族館やテレビなどで紹介されるので、「変わり者としてありふれた魚」という感じです。
南の海のサンゴの隙間に群れて暮らすイメージがありますが、実際は漁船がとまっているような漁港のヘチなどに大群で生息することもあります。
波が穏やかで、餌となるプランクトンが豊富な場所を選んでいるのでしょう。
実は相模湾からも記録があり、案外、身近な環境に適応しているかもしれません。

水槽のレイアウトも漁港のイメージで飾ってみました。
また、今回は自然さながらの大群としてご覧いただきたいと思い、ある「ノスタルジックな方法」で大群感に拍車をかけようと試みています。
群れの動きを見ていますと、まるで個々が個性を持っているかのような動きを見せます。
また、常に水槽内に餌のプランクトンを入れてありますので、口先をピンピン動かして食べています。

見ていて飽きないヘコアユ。
水族館との一時の別れ際に会って行ってください。

ヘコアユヘコアユ

えのすいeco環境水槽

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