2011年02月27日
トリーター:伊藤

水族館の隠れキャラたち


相模湾大水槽をはじめとした展示水槽には、いわゆる隠れキャラ的な生物がいたりします。

・水槽の掃除役として入れて、目立たない
・水槽の死角に隠れたままめったに、出てこない
・展示生物が多すぎて解説板の数が足りない
・種の同定が不確か(飼育係間で調べ中)
・新入り

ざっくりこんな理由から隠れキャラ化しています。

相模湾大水槽にいるワカウツボ(らしきウツボ。ちょっと顔の形状が図鑑と違う気が・・・)やセミエビなどは、いっつも陰の方にひそんでいますので、見たい方は「フィンズ」でリクエストするしかありません。

旬の水槽の砂の中には、巨大なスナヤツデヒトデがいます。めったに姿を見せませんが、これが砂をかき混ぜてくれるおかげで、水槽の砂はコケも乗らず、きれいに保たれています。

また、定置網などで採集された生物は漁のダメージの程度によっては直接大きな水槽に出して、回復を促す場合もあります。残念ながら回復しないケースもありますが、うまく回復し、みなさまの前にきれいな姿を見せるようになってから、解説を掲示する場合があります。

こうした生物を水族館で探すのも、通な楽しみ方だと思います。もしかしたら飼育係も気づいていない生物が、いつの間にか棲みついているかも知れません。

[画像]
水深 100mくらいでとれたウツボ。何気に長いこと大水槽にいます。

ワカウツボかワカウツボか

相模湾ゾーン

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