2011年03月23日
トリーター:伊藤

魚たちと停電


東京電力の計画停電に伴って、当館でトリーターと施設管理チームが協力して行っている電源切り替え作業(きのうの日誌で紹介)。職員たちはなるべく迅速に正確な作業を心がけていますが、それでも水槽によっては、停電の前後で温度がぎくしゃく変化したり、ろ過効率が落ちたりします。

今のところ、展示生物の多くは元気ですが、デリケートな種では体調を崩したり、病が発生し易くなったりするので気が抜けません。
こんな時、もともと環境変化が激しいタイドプールの生物は強いです。
サンゴ礁や深海といった安定した環境に棲む生物たちには、しばらく苦労をかけます。

一方で、停電によるショックが魚の思わぬ行動につながった例もあります。
私ごとで恐縮ですが、自宅で飼育している魚が、繁殖期でもないのに産卵したのです。
おそらく、停電から復旧時の水温上昇が、魚に春を誤認させたのでしょう。
現在、生後 1週間。うまく成長させることができましたら、続報をお伝えしたいと思っております。

小さなエビみたい?何の子供? 小さなエビみたい?何の子供?

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