2011年04月25日
トリーター:笠川

知らぬ間に子が増えるミステリー


ようやくクラゲが海でたくさん採集できる時期になってきました。
私もこの前の 18、19、20日の 3日間続けて採集へ出かけてきました。
今、採集できているクラゲは、江の島だと、カミクラゲ、ウラシマクラゲ、ギヤマンクラゲ、長井のアマモ場だと、海草にくっついているクラゲ、カギノテクラゲ、コモチカギノテクラゲ、エダアシクラゲです。
東京湾(お台場付近)では、ミズクラゲやオワンクラゲ、そして立派なアカクラゲを多く採集することができました。
この大きくて美しいアカクラゲは今、展示に出ているクラゲです。

今回、みなさんにご紹介しようと思うクラゲは、この前アマモ場で採集してきて、今、小さな水槽が並ぶ小箱水槽に展示しているクラゲ、コモチカギノテクラゲです。
アマモ場の採集は潮が引いている最干の時間帯をねらって、胴長を着て、モ場の中に入っていき、ひたすら網でガサガサをして採集します。
今回このコモチカギノテクラゲは大量にいました。
このクラゲ、実はとても面白いクラゲです。
なんと子持ちのクラゲなんです!
名前の由来にもなっている通り、傘の中に小さな子クラゲを持ちます。
これはコピークラゲです。
どんどんコピークラゲが出て行き、さらにそのクラゲがコピーを作り、知らぬ間に数がドワァ~っと増えていきます。
よ~く見ると、傘の中にある子クラゲ(コピークラゲ)を見ることができると思うので、じっくり観察してみてください。
知らぬ間に子が増える、小さなミステリーです。

コモチカギノテクラゲコモチカギノテクラゲ

クラゲファンタジーホール

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