2011年08月05日
トリーター:櫻井

クラゲに刺されたら・・・これやっちゃダメ!


みなさんはもう海水浴に行かれましたでしょうか。
今年は猛烈に暑くなったり肌寒くなったり忙しいですね。
夏の海といえばクラゲですね。お盆過ぎの時期に、全国的に発生し海水浴場を賑わせるのはたいていアンドンクラゲです。今年もう既に刺されてしまった方、過去に刺された経験のある方、多いと思います。

クラゲに刺されたらどうすれば良いのか職業柄よく聞かれます。クラゲの毒はいろいろな種類があり一概にこの方法でお願いします、という対処法はありません。今回はどのクラゲにも共通して、『おこなってはいけない対処法』をご紹介します。

まず、患部を擦らないでください。まだ刺胞がくっついていて、擦ったことによってさらにひどいことになるケースが多いようです。擦らずに、刺胞が付いていたら慌てず剥がしてください。ぺりぺりぺりと。
次に、海水でよく洗い流してください。まだ刺胞が付いているかも知れません。この時も擦ってはいけません。また、真水の方が良いかと思われるかも知れませんが、これは駄目です。クラゲは海の生き物ですので、真水は浸透圧の影響により刺胞が刺激されさらに刺胞から毒針を出すかも知れません。
「クラゲに刺された時はお酢をかけると良い」と聞くことがありますが、種類によってはこれまた刺胞を刺激してひどいことになる場合があります。沖縄などに生息しているハブクラゲには効くようですが・・・。

クラゲに刺された時の対処法として、「こうすると良い」といわれていることは多々あるかと思いますが、とにかくクラゲの毒にはさまざまな種類があり、対処法もケースバイケースだと覚えておきましょう。
とにかく「擦らない」「海水で流す」ことが共通したその場でできる対処法かと思います。
またクラゲの毒はタンパク毒です。単純に温めるか冷やすかしてたんぱく質の活動を抑えれば良く、特に温めて熱変性を起こしてしまえば良いのでしょうが、素人では処置などなかなか難しいこともあるかと思います。
ひどい時は迷わずお医者に行きましょう。

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クラゲファンタジーホール

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