2011年09月23日
トリーター:唐亀

今週のオススメ


台風 15号が去り、なんだかめっきり秋になってしまったようですね。朝方とか肌寒い位ですし・・・。
そろそろ季節来遊魚で賑って来る頃かと思います。

では、今週のオススメです。

今週は「ツノダシ」如何でしょう。
円柱の「季節来遊魚水槽」に最近お目見えしたツノダシ。
大きさはそこそこありますが、まだ子どもです。
正真正銘、今年の御来遊です。
残念ながら、相模湾ではなく、お隣の駿河湾なのですが。

私は、ツノダシはなかなか餌を食べてくれない印象をもっていたのです。
一昨年とれたツノダシは、バックヤードでの餌付けに失敗してしまったのですが、体力があるうちにと展示水槽にだしてみました。
別段誰からもいじめられることはないのですが、ツノダシの方が、ヒレナガハギやサザナミハギに威嚇して落ち着きません。
しばらくようすを見ることにし、少しずついろいろな餌を頻繁に与えてみました。
すると、ウナギの人工飼料に興味があるようなので、それをメインに回数を多くアプローチしていましたら、収容して一週間ほどして何もなかったように普通にコマセアミやミンチ等を食べるようになりました。
すると、背びれがさらに伸び始め、なかなかゴージャスな感じになってきました。
この水槽にはキャラクターの被るハタタテダイがいるのですが、さすがに某アニメの登場キャラクターだけあって、お子さま連れのお客さまには人気があります。
ところで、ハタタテダイとツノダシは似ていますが、類縁が違います。
ハタタテダイはチョウチョウウオの仲間ですが、ツノダシはヒレナガハギやニザダイの仲間なんです。

さて、みなさんからお問い合わせの多いハリセンボンですが、入口から入って正面左側の通称「じゃぶじゃぶ池」におります。
ただいま体長 10cmほど。
うおゴコロの仲間に勧誘すべく、入水して餌を与えているのですが、他の魚たちに盗られまくり。
もっと積極的になってもらわないと困るよん。

新顔としては、キッズ水槽にナマズの仲間「アカザ」と雷魚「カムルチー」がお目見えしています。
カムルチーは外来魚ですが、最近あんまり見なくなったような気がします。
水面に巣を造り、卵や子どもを親が保護するのですが、巣をつくれる環境が減っているからかもしれません。
そういえば、「マッカチン」と呼んでそれを捕獲できれば友達に一目置かれた大きなアメリカザリガニもとんと見かけなくなりましたし。
昔は当たり前のものが、当たり前でなくなっているのは悲しいものです。
おりしも、今月は動物愛護週間です。
動物たちのことを少し考えてみるのもよいかもしれません。
今なら、いろいろな動物に触っていただいている生きものふれあい体験をおこなっています。
シバヤギやハリネズミ、ミズクラゲなど普段は触れないような動物に触っていただけます。
ヘビってぬるぬるしてないんですよ。

ツノダシツノダシアカザアカザカムルチーカムルチー
※湘南お祭り広場で開催していた「生きものふれあい体験」は終了いたしました。

相模湾ゾーン

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