2011年12月27日
トリーター:今井

魅力を照らす


展示水槽の中・・・
照明を明るくしてきれいに見える魚、逆に照明を暗くしてきれいに見える魚、いろいろです。
「冷たい海、暖かい海ゾーン」の暖かい海エリアのチョウチョウウオ類は、強い日差しの下で、一番うまく見えるような色をしています。
“うまく”って変ないい方ですが、同じ仲間によく見えて、外敵には見え辛い、そんなもくろみの体色です。
日が暮れれば夜間モードの体色に変化します。


「相模湾沿岸水槽」のスズメダイ(スズメダイ科)は、東北以南の沿岸で見られる、もっとも普通なスズメダイの仲間です。
体色は灰色?茶色?かなと迷うような地味な体色をしています。
無理にその地味な姿を明るく照らしても、あまり見栄えがしません。
むしろ薄暗い感じにしますと、英名で“パールスポット クロミス”と呼ばれるような、背中の後ろにある白点が非常に目立ち、その魅力が発揮できます。

私は、3~ 4か月前に「冷たい・暖かい海ゾーン」から変わって、主に「相模湾沿岸水槽(旧食卓水槽)」の担当するようになりました。
できるだけ、お客さまに生き物の魅力が伝わるように展示したいと思っています。

トゲチョウチョウウオトゲチョウチョウウオスズメダイスズメダイ

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