2012年06月30日
トリーター:羽田

シリアスの仔育て


現在、イルカショースタジアム一番奥にあるブリーディングプールには、二組のバンドウイルカの親子がいます。
先月に 1歳になった「ホープ」とお母さんの「シリアス」、今月一日に産まれた子イルカとお母さんの「ルイ」です。
今回はその「シリアス」の子育てについてちょっとお話したいと思います。

「シリアス」がどんな母イルカか一言でいうと「肝っ玉」母さんです!!
「ホープ」が何をしていても何をされても、基本的にあまり気にしません。
母イルカは、トリーターが子イルカを触ろうとすると、子を守ろうとしてなかなか触らせてくれない個体が多いです。
ですが、「ホープ」がまだ産まれて三か月の時にトリーターがホープを触っても、「シリアス」は怒りませんでした(笑)
魚が大好きな「シリアス」は、それよりも目の前のトリーターから魚をもらうことに集中していました。
それが「シリアス」です!!

また、バンドウイルカは母親以外にも、群れの中で他のメスが乳母役として子イルカの面倒を見てくれることがあります。
「ルイ」は自分の子が産まれる前、「ホープ」と一緒に泳いだりしてよく面倒をみてくれました。
とても面倒見がよい母イルカです。
一方、「シリアス」は「ルイ」の子と全く一緒に泳ぎません(笑)
あまりよその子には干渉しないタイプのようです。
それが「シリアス」です!!!

こんなことを話しているとシリアスのイメージが悪くなるかもしれませんが、子育てが下手なわけではないんですよ!
出演期間は不定期ですが、「きずな/kizuna」でも元気に活躍している「マリン」のお母さんは「シリアス」です。
イルカによってもいろんな仔育ての方法があって、「シリアス」は「シリアス」なりの子育て方法があるんだなと思っています。

しっかり子育てはするけど、我が道をいく。
僕はそんな「シリアス」が大好きです!!

バンドウイルカ「シリアス」バンドウイルカ「シリアス」

イルカショースタジアム

RSS