2012年08月31日
トリーター:笠川

なぜ?なぜ??なんで??


8月 31日、夏休み最後の日です。学生のみなさん、宿題はきちんと終わっていますか?
私たちも毎年この時期は、みなさんの自由研究の質問対応に右往左往する時期になります。改めていろいろと考えさせられたり、新たに調べてみたりと、自分自身も勉強になります。先日もクラゲについての質問があり、考えさせられました。

質問の内容はどんなものだったかというと・・・・

『クラゲは、どうしてだんだん小さくなって死ぬのですか?餌を食べなくなって大きくなれなかったのはわかりますが、魚とかだったら、そのままの大きさで死ねのに、クラゲはどうして小さくなるんですか?』

確かに・・・。そういうものだと割り切ってしまえば、それで終わりですが、確かに不思議ですよね。どんなメカニズムなのか気になります。みなさんはどう思いますか?

その答えを水産大学校の先生に教えていただきました。

答えは『クラゲは体を支持する骨格を欠いているから』
簡単にいうと、体の形を保つ“骨”や“殻”のようなものを持っていないから、どんどん縮んでいってしまう。ということです。
詳しく話しますと、
状態が悪くなってくると、餌をうまくとれなくなります。餌をとれない状態でも、基本的な代謝活動などでエネルギーは消費されます。つまり、どんどん痩せていってしまう状態です。魚などは、体がやせ細ります。お腹のあたりがげっそりします。しかし、骨格があるので体が縮むことは少ないです。クラゲの場合はどうかというと、骨格を持っていないので、体の形を保つことができず、どんどん小さくなっていってしまいます。

なるほど。納得です。

何気ないことも、ふと疑問に思ってみると、面白い発見があったり、驚きがあります。“何でだろう??”と思うことは、いろいろなことに気づく、また知る、大切なチャンスになります。みなさんの“何でだろう??”にお答えできるように、私も頑張って勉強していきたいと思います。

ミズクラゲミズクラゲ

クラゲファンタジーホール

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