2012年11月29日
トリーター:根本

冬の水族館


ゴールデンウィーク、お盆、春秋の遠足シーズン、これらの時期の水族館はイベントや企画展で楽しめてよいのですが、じっくり、ゆっくり楽しむならば、やはり真冬がおすすめです!
お客さまで賑わう活気のある水族館もよいですが、好きなだけ水槽を眺められて、好きな位置に陣取ってショーが見られるまったりムードの水族館もよいものですよ。
ぜひ冬の“えのすい”も楽しんでみてください。

ちょっとした楽しみ方としては、水族館の飼育員と話をしてみるのはどうでしょう?
ショー以外では案外飼育員に出会う機会があまりないですよね。
たまに見かけても忙しそうに歩いていたり作業していたりと、なかなか声かけづらいと思います(私も他館に行くとそう感じます・・・)。
“えのすい”ではそんな時は「タッチプール」がおすすめです。
1時間ごとに担当が入れ代わり立ち代わり入りますので、ぜひぜひ遠慮なくいろいろと話しかけてみてください。
タッチプールにお客さまが少ない時間を狙って来ていただけると、ジックリお話ができてよりいいですね。
水族館側もいろいろな人間がおりますので、タッチプールの内側の人間も 1時間ごとに代わるしゃべる展示物だと思って楽しんでいただければと思います。
解説には出せないような小ネタをみんな持っていますので、面白い話が出てくるかもしれません。
私もお客さまのふりしていろいろと聞いてみたいくらいです。

また、“えのすい”だけといわず、いろいろな水族館に行ってみてください。
日本には動物園水族館協会に加盟している園館だけで 65園館もあります。
戦国時代の国の数が「六十余州」なんていわれていましたから、水族館業界も戦国時代といっていいかもしれませんね。
各館個性を出そうとさまざまな工夫をして頑張っておられます。比較をしながら水族館を巡るのも面白いと思いますよ。
私も今月は 3つの水族館にいってきました。
これで動水協加盟園館は 23園館制覇ですが、まだ半分に満たないですね、ホントに日本には水族館が多いです。
展示もショーも多種多様で面白く、いろいろと考えさせられます。
展示方法や解説の文章の書き方や内容、飼育員さんのお話し、展示やショーのコンセプトなども見ながら水族館を見ると、また違った面白さが味わえると思います。
最近では、先日訪れた伊豆半島の南の方にある水族館のショーが最高に良かったです。
私も数多のショーを見ているのですが、これにはちょっと感動してしまいました。
イルカショー、アシカショー、アザラシショーのどれも、動物の動き、飼育員さんの話し方、動き、表情、そして話しの間、ショーの構成や独自性と、とっても絶妙でした。
ここまで狙って面白くできるものなのか!?と、同じショーを 2回も見てしまいましたが、感心させられましたね、抜群の安定感です。
動物がうまくできない時も、トーク力でしっかりフォローができているところがまた憎いです。
ここまで感心させられたのは、那須にある動物園のネコのショー以来です。
あのショーも良かったです!
ショーのお姉さんの表現力は飼育員のレベルを超越した凄まじいものがありました。
弟子入りしたいくらいです。
というように、人も含めて動物園や水族館を見てみるとなかなか面白いので、お暇がありましたらぜひこの冬、水族館や動物園に足を運んでみてくださいね。

タッチプールタッチプール

タッチプール

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