2013年02月24日
トリーター:城戸

リン


みなさんこんにちは。
きょうは、2月 14日に亡くなってしまった、フンボルトペンギンの「リン」についてお話します。

旧江の島水族館時代は、1緑1(イチミドリイチ)と呼ばれていました。
「リン」と愛称を付けたのは、約 1年半前なので、それほど馴染みがないかもしれません。
愛称を付けよう!となった時に、私が 10個の名前の案を出し、スタッフの中で投票をおこない、多数決で決めました。
なぜ「リン」と思い浮かんだのかというと、当時、入社してからまだ 3か月目だった私には、いつもペンギンプールの中央にある岩のところで、両方の翼を大きく広げて“凛”と立っている姿がとても印象的だったからです。

みなさまの中にも、名前は聞いたことがなくても、微動だにせず、プールの中央で翼を広げて立っている「リン」の姿を、見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(リンは茶色タグを付けていましたが、赤いタグの「ルビー」や、青と黄色のタグの「サニー」も同じように、動かずに寝ているので、間違えやすいですが・・・)

「リン」は平成 1年の 5月に、旧江の島水族館で生まれました。
“えのすい”生まれのフンボルトペンギンの中では、1番長生きの 23歳でした。
実は、両目が殆ど見えず、かろうじて光などの動きが分かる程度だったのですが、自分の縄張りに入ってきたペンギンが、たとえオスであっても突いて追い出してしまうような強いペンギンでした。
それは、最後まで変わらず、亡くなるまで生命力の強いところを見せてくれました。

“えのすい”には、20歳を超えているペンギンがもう 2羽います。
2羽とも“えのすい”生まれのペンギンです。
この 2羽を含めた他のペンギンたちが、「リン」以上に元気に長生きができるように、これからも努力していきます。

フンボルトペンギン「リン」フンボルトペンギン「リン」

ペンギン・アザラシ

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