2013年06月12日
トリーター:唐亀

ソバージュネコメガエル


アシナシイモリの床材をミズゴケに変更してやや見えるようになりました。この状態で以前は餌を食べなかったのですが、一応食べてくれているようです。

ちらっと ソバージュネコメガエル コメント を見させて頂きました。
一見大きなアマガエルのようですが、微動だにせず半開きの三白眼で空を見つめている姿が印象に残りやすいようですね。もし、不思議の国あたりで出会って話しかけたら、全て否定から入って来るか、一通り話を聞いた後で「それで?」とかいい出しそうな面構え。
しかし、つきあってみると他のカエルとは趣がかなり違います。水をはじくためワックスを体表に塗る事は以前おはなししましたが、まず動きがカエルじゃありません。
カメレオンみたいとおっしゃる方がいらっしゃいましたが、まさにそれ。ゆっくりとした動きで、確かめるように指で枝をつかんで「歩く」のです。
私たちの身近にいるカエルたちのように跳ねません。後足を見ると太ももが非常に細く、跳ねるような造りになっていないのです。ヒキガエルも歩きますが、彼の足は細く長く、体を高く上げてゆっくりと一歩一歩歩くさまは「中に人入ってるよね?」といいたくなる動きです。

じっと動かない彼ですが、餌は生きている虫です。捕食する時は舌を伸ばしてあっという間に飲み込んでしまいますが、あんまり上手くないようで結構失敗しています。ですから、背の高い皿にコオロギを入れて床に置き、皿のふちに降ろしてあげると、ふちに手をかけて前のめりになって目の前にコオロギがやって来るのを待っている姿はとてもほほえましいです。
カエルは表情筋がありませんから表情の変化など見て取ることはできませんが、彼はコオロギを見た瞬間、半開きの目が大きく見開かれ、瞳孔が大きく丸く開いて黒目がちになるので、なんとなく喜んでいるようにも見えます。とにかく普段とこの時の状態は全く別のカエルのようです。

食べれば出るものですが、あまり頻繁に糞をしない印象があります。しかし時々、かなり大きな糞をします。現在体長が 6~ 7㎝ほどですが、昨日した糞は 4㎝ほどもありました。

ナマケモノと同じように、極力動かないことで代謝を低く抑え、コストパフォーマンスをあげているのでしょうね。
彼はきょうもほぼ定位置でじっと固まっています。ただ、最近カメラのフラッシュのせいか後ろを向いていることが多くなってしまったのがちと残念です。

◎関連日誌
[2013/ 06/ 05 見返るが見えない]
[2013/ 05/ 31 テーマ水槽のぼやき]

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