昨年、“旬の水槽”にて展示していたダイナンアナゴが“沿岸水槽”に戻って参りました。
約 1年、大きな円形の予備水槽にてゆっくり休んでもらっていたんです。

大きく迫力があって見栄えがするのに、なぜ他の水槽に入れなかったのでしょう？
いくつか理由があるのですが、一つはとっても暴れん坊だからです。
釣り上げた生け簀の中でも咬み付き合いがありましたが、最初のうちは水槽内でも、お腹が空くと鼻先にぶつかる物に度々咬みついていました。
トリーターが潜って掃除するにも、泳ぎまわった個体がぶつかってきて、手や耳に咬みつかれないか冷や冷やしていたんです。
「ウナギやアナゴに咬まれても・・・なんて大げさな」と思うかも知れませんが、咬まれたら牙が手の平を貫通するかも？
顎の力が物凄いです！釣りをする方ならご存知のヨリモドシという糸を接続する金具を咬んで破壊します。万が一、耳を咬まれてグルグル回られたら大変です！！アナゴは咬みちぎれないとワニみたいに回るんです。

ところが、飼育 1か月ほどでトリーターに慣れてきました。手から餌を食べるようになったんです。
（この時は嬉しかったですよ～）でも、他の魚と一緒だと、あからさまに食べてしまう勢いです。

ところがところが、飼育半年ほどの間に、すばしっこい小魚から混泳させて、徐々にホウボウやヒラメなども入れ始めたら、不要に咬むことはしなくなりました。今では、コブダイと一緒に隠れ家で寝ることもできます。

そんなこともありまして、再び登場となりました。

ぜひ、見にいらしてください！