2013年08月02日
トリーター:唐亀

今週のおすすめ

ピラニア・ナッテリーピラニア・ナッテリー

最近天気が不安定極まりないのですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。「今週のおすすめ」です。今週はバンドウイルカ押しでしょうね、やはり。

バンドウイルカの「シェリル」が 7月 30日に出産しました。私、ちょうど出産に立ち会うことができました。
「シェリルは 1996年 10月に旧江の島水族館にやってきました。「シリアス」、「シャドウ」、「シンディー」という同期生がいて、当時病気がちだった「シリアス」以外の 3頭はトレーニングなども一緒におこなっていて、その中でもリーダー的な存在でした。一緒に出張催事にいったこともありました。
正直、あの「シェリル」が出産するとはちょっとふしぎな感じがします。子どもの扱いが、「シリアス」や「ミュー」等と比べるとちょっと乱暴に見える時もありますが、うまく誘導できていて親子で良い感じに泳いでおります。
子どもの成長は早いもの。ぜひご覧になってください。

ジャンプ水槽の横の水槽にピラニアを出してみました。ちょっと反響があったようです。
何となく以前より、あの水槽にいわゆる熱帯魚を出してみたいな、と思っていました。「世界のコイの仲間」や「世界のナマズの仲間」とか考えていたのですが、相模川というテーマなのでなかなか難しい。そこで「捕獲記録のある魚」という視点からアプローチして見ると、案外いろいろな熱帯魚が捕獲されていました。
オスカー、アロワナ、ガーなど・・・。誰かが飼いきれなくなって放したものだと考えられます。その中にピラニアがありました。

昨年、厚木で 2匹のピラニアが見つかったのです。ピラニアは昔から「アマゾンの人喰い魚」として多くの方がご存知だと思います。
数十年前には本来ピラニアのいるはずのない川に大量のピラニアが現われ、人々を襲うパニック映画がありましたが、今回見つかったピラニア・ナッテリーは肉食でキバも鋭いのですが、ちょっとした刺激で物陰に隠れてしまう比較的臆病な魚なのです。
水槽では流木などの近くで定位し、胸びれをピッピッと動かしていることが多く、あまり動きがないため、名前に魅かれて購入したものの、飽きられて放たれたのかもしれません。
しかし危険な魚には変わりありませんし、野に放つことによって生態系を壊すことにもなるうえ、放たれた魚が可哀想です。そんなことを感じて頂ければ幸いです。

最後にウミホオズキですが、かなりぼろぼろになってきました。実は子どものテングニシが卵塊を食い破って外に出たためです。
よく見ると 5ミリ位のテングニシの子どもがたくさんいます。「シェリル」の子どもとあわせてご覧ください。

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