2014年04月04日
トリーター:岩崎

今週のおすすめ

イボヤギイボヤギ

桜の花の季節が足早に過ぎていきます。
ピンク色の花道を残して。
いつの間にか道端には黄色いタンポポの花が。
花摘みにはしゃぐ子どもたち。
春がやってきましたね。

今週は水族館の花たちをご紹介しましょう。

まずは 相模湾ゾーン 「逗子沖サンゴ水槽」。
ここでは黄色やオレンジ色に花開くイボヤギと、赤い体に花びら模様を散りばめたサクラダイが饗宴しています。
サンゴといえば熱帯や亜熱帯地方の造礁サンゴを思い浮かべる方が多いと思いますが、イボヤギは光合成に頼らず、自ら餌を捕まえるだけで生活しているタイプのサンゴの仲間で、流れのある光の届きにくい岩陰ややや深い場所で生活しています。
暖かい海流が流れ込む相模湾の逗子沖には、イボヤギの群落があることが知られています。
サクラダイは赤い体色に切れ長の尾びれと、雄は桜の花びらのように散りばめられた白い体の模様が特徴的で、やや深い水域に生息しています。
美しいイボヤギの周りを舞うサクラダイをお楽しみください。


スミレナガハナダイ

続いては環境水槽のスミレナガハナダイ。
スミレナガハナダイは雄と雌の体色や模様が大胆に異なり、しかも性転換することで知られています。
雌はオレンジの体色に目の下からお腹にかけて 2本ラインが入っていることが特徴で、雄は赤い体色にピンク色の四角い模様があることが特徴です。
先に雌として成熟してから、群れの中で一匹の雌が雄に性転換してハーレムを作ります。
とぎれずに残したい美しい自然をテーマとした環境水槽。
キンギョハナダイ、ケラマハナダイ、コウリンハナダイの3種類とスミレナガハナダたちの乱舞をお楽しみください。

週末は桜ロードを通り抜け、“えのすい花愛ぐり”にいらしてみませんか?

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