2014年04月13日
トリーター:植田

水槽の担当が変わりました

干潟水槽干潟水槽

4月は新しい年度が始まる月ですね。所属が変わったり、新たな職場や学校でスタートを切った方も多いことでしょう。
我々えのすいトリーターのうちで魚類展示飼育のチームでは、主に中心的に面倒をみる水槽の担当をスタッフごとに振り分けています。
その担当替えが 4月にありました。
私は、かつて干潟の水槽の担当でしたが、その担当から一度外れ、ほぼ 3年ぶりに今月からまた担当となりました。
そこで手始めに、かつては干潟の再現ということで、1日 1回程度潮の干満をこの水槽で再現していたのですが、担当が変わってからこれがちょっとお休みになっていました。そこでまた潮の干満をおこなうようにしました。

干潟は通常 1日に 1回ないし 2回潮が引いたり満ちたりしています。
つまり陸地だったり、海底だったりということを 1年中繰り返しているのです。
そうして、そこで生活する生きものたちは、干潮と満潮のそれぞれの時間を自分たちにあったやり方で過ごしています。
泥干潟の表面で餌を採って食べるヤマトオサガニは、干潮になれば巣穴から濡れた泥地に出て来て、餌を探しまわります。
砂の間にある細かな有機物を鋏脚ですくい取るようにして食べる行動を見せてくれます。

一方砂の中に身をうずめて暮らすアサリは、水がかぶっている時間帯に水管と呼ばれる管を砂の表面までのばして、水ごと餌となる有機物を吸い込んで、エラで濾し取って食べています。
潮が引いていくとアサリたちは何故か激しく水を水管から飛ばして出します。
潮が引いている時間帯には、アサリたちが吹く水を間近で見ていただくこともできます。
その他にも、干潟水槽にはいろいろな生物があちらこちらにいます。
目を凝らして探して、それらの生物を見つけ出すのも面白いと思います。

相模湾ゾーン

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