2014年04月14日
トリーター:大内

寒い冬を越えるにあたって

ここのところ話題が「セーラー」ばかりになっていましたが、カマイルカの「セブン」も地味ながらかなりの成長をみせています!
ここ数年、冬場になると落ち着かず、体温測定はおろか、魚もろくに食べてくれない年が続いていたんですが、今シーズンはなんと、しっかりと毎日完食してしかも体温測定もできています!

いや~素晴らしい!!
花粉が飛んでいる春を清々しく迎えられたのはいつぶりでしょう!

でも、こんな風に清々しく春を迎えられたことと大きく関わっているのが体重測定なんです。

以前は体重測定が安定せず、その結果与える給餌量をうまく調節できなかったのです。
今シーズンは体重測定ができ、その体重と比較しながら給餌量を調節できたおかげで無事に冬を越すことができました。
ちなみに昨シーズンの体重測定は 2回、今シーズンは 27回できています。
今シーズン、体重測定の重要性を改めて実感しました。

そんな体重測定は、かなり苦労しながらおこなっていたんです。
基本、体重測定は何も食べていない状態の体重を測定するもので、朝おこなっているんです。
測定方法は体重計をプールの近くに置き、その上にイルカが乗りやすいように専用の板を置くんです。
その板の上にイルカが上がって来て体重を測っているんです。
つまりイルカが水上に出て、体重計に乗ることで体重を測っているんです。
しかし「セブン」はなぜか冬場になると朝、体重計に乗ってくれないんです。
昼間のトレーニングでは水上に上がって来るんですが、なぜか朝だけは水上に上がって来てくれないんです。
何回やってもできないので、体重測定を昼間におこなうことにしたところ、ふつうにやってくれました。

ただ朝は健康管理上、体温測定をおこなうため、必ず魚をあげてしまうんです。
その魚を極力、体重計の最小値の 0.5kg以内に抑えて体重の増加の誤差を減らして体重測定をおこなっていたんです。
最近は朝から体重測定ができるようにトレーニングをしているんですがようやく水上に上がって来てくれるようになってきたんですが、まだ安定していません。ここしばらくの課題となりそうです。
朝から体重が測れる日を目指し、「セブン」とともにがんばります。

イルカショースタジアム

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