2014年04月22日
トリーター:戸田

ウミガメの浜辺、設備編

「ウミガメの浜辺」のろ過設備「ウミガメの浜辺」のろ過設備

ウミガメの浜辺の話題は数多く紹介していますので、趣向を変えて設備面の話です。

以前のウミガメプールは、海水を直接プールに入れる開放式と呼ばれる方法です。
プールに海水を入れる配管と溢れた海水を流すオーバーフロー、プールの水を抜く排水管と構造が簡単で管理はほとんど必要ありません。
欠点は冬、海水温からウミガメの飼育ができなかったことです。

解決方法は海水を温めることですが、開放式のプールを暖めることは暖房機器の大型化や経済面から現実的ではありません。
そこで循環式です。プールの水はろ過槽で処理され再びプールに戻ります。
水族館の設備としてはあたりまえですが、これを導入しました。
普通、このような設備はお客さまから見えないように設計しますが、ウミガメの浜辺は構造的に難しかったため、よ~く見える場所に設置しました。

大きなゴミを取り除くプレフィルター、本格的に水をきれいにする圧力密閉ろ過槽。
水を動かすポンプと真水を暖めるボイラー、ボイラーで暖められた真水をプール飼育水に移動する熱交換器、それらの機器を動かす制御盤など。

普段見ることのできないろ過設備を真上から見ることができますので、ウミガメとともに裏方設備を見学してください。

ウミガメの浜辺

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