2014年11月15日
トリーター:岩崎

不思議なタコとイボ

イイダコイイダコ

ほんのり雪帽子をかぶった朝の富士山、オレンジ色に染まる夕焼け空。
11月は静かな冷たい空気に包まれた相模湾がとてもきれいな季節です。

相模湾キッズ水槽にイイダコを展示しました。
イイダコは脚の付け根に眼のような模様があることが特徴的な小型のかわいいタコで、沿岸の浅い砂地に生息しています。
白い物を見つけると餌と勘違いして抱きつく性質があるため、それを利用した疑似餌釣りが有名です。
漢字で書くと飯蛸。
ご飯粒のような卵を産むことが名前の由来です。
砂に潜る、貝の中に入る、小石に化けるなど、隠れることが得意なイイダコ。
動きもユニークなので水槽の中をじっくり探してみてください。


イボクラゲ

クラゲファンタジーホールにイボクラゲを展示しました。
横須賀の佐島に現れた巨大なイボクラゲ。
大楠漁協の皆さんのご協力で、きのう“えのすい”に搬入することができました。
紫色をしたカサの頂上に、動物の脳のような形でたくさんのイボがついた巨大な突起。
カサの下には粒粒の白い卵が付いたような口腕。
口腕からは白くて長い触手が伸びたなんとも不思議な姿。
暖かい海に生息しているイボクラゲが相模湾沿岸で見られることは珍しく、しかも元気な姿で採集できることは極めて稀です。
生態も謎でわからないことだらけ。
いつまで展示できるのか全くわかりません。
巨大で異様な姿は一見の価値はありますので、お早目にご来館ください。

今しかご覧いただけない秋の景色に不思議なタコとイボ。
も残すところあと半月。
お見逃しのないようにご注意くださいね!

※イボクラゲの展示は終了いたしました。
※特別企画「ナイトアクアリウム」は 11月 30日をもって終了いたしました。

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