2014年12月09日
トリーター:伊藤

冬の風物詩 ワカサギ初登場

ワカサギワカサギ

みなさま、こんにちは。
数日前から「川魚のジャンプ水槽」に併設された小さな水槽に、ワカサギが登場しています。実はさりげなく当館初展示です。

公魚。釣ってヨシ食べてヨシ、淡水魚としては圧倒的な知名度を誇ります。
ほっそりとした半透明の体に大きな目を持ち、痩せたモツゴみたいですが、背中の後ろの方にある脂びれは、本種がコイの仲間ではなく、サケやシシャモに近い魚であることを示しています。
本来の生息範囲は千葉県(東京都?)以北ですが、水質の汚染や低水温に強く、繁殖させやすいため、古くから食用として各地に移植されてきました。最初に着手されたのは、旧江の島水族館の初代館長、故雨宮育作博士だといわれています。
ちなみに神奈川県では、相模川上流の津久井湖や、箱根の芦ノ湖にいます。

先日、青森県に出張した際、定置網で漁獲されたワカサギを生かそうと試みました。
本種は水揚げ時のダメージには弱い魚で、これまでも何度か輸送や長期飼育を試みましたが、うまくいきませんでした。どうやら他園館でもそうらしく、本種を展示している場所は少ないです。

今回はいくつかの工夫を凝らして輸送しましたが、先輩方からは「よくこんな容器で運んだなあ」といわれています。確かに運もあったのかと思います。さまざまな偶然を見方に付けて、展示することができました。

今でも毎朝「全滅してたらどうしよう」とか思いながら水槽を覗き込みます。シラス(カタクチイワシ)に加えて、またもや心労のタネが増えてしまいました。
シラス同様、生きている姿はめったに見られない魚です。
お早目に当館にお越しいただくか、穴釣りに出かけるか、です。寒がりの方には是非、前者をおすすめします。

※「ワカサギ」の展示は 2015年 1月 5日をもって終了いたしました。

相模湾ゾーン

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