2015年05月22日
トリーター:杉村

今週のおすすめ

しんかい2000しんかい2000

“えのすい”には、生き物の展示だけではなく歴史的にとても貴重なものの展示もしています。それは・・・「有人潜水調査船 しんかい2000」です。

「しんかい2000(通称2K)」は、JASMTEC(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)の有人潜水調査船で、人が乗って水深 2000mまで潜ることのできる、日本初の本格的有人潜水調査船です。
1981年に完成し、2002年 11月の引退まで( 1411回の潜航)の約 20年の間に、数々の新発見をしてきた日本の深海研究には欠かせないとても貴重な船です。鹿児島湾のサツマハオリムシの発見や相模湾でのシロウリガイ群集の発見、沖縄トラフにおける日本初のブラックスモーカーの発見などの数々の功績を残しました。現在運航している「しんかい6500(今年で完成 25周年です!)」の基礎となった有人潜水調査船でもあります。

この「しんかい2000」の本物!!」を、“えのすい”の深海Ⅱで見ることができます。(レプリカだと思われがちですが、本物です。世界に唯一です!!)
“えのすい”では毎年、夏と冬の 2回、実際にしんかい2000の運行に携わったみなさんのお力を借りて整備をおこなっています。しかも公開整備として!!
今年も公開整備をおこなう予定ですが、詳しい日程などは今後の“えのすい”のHPに注目していてください。マニピュレーターと採集バスケットには、生物採集用のスラープガン(水中掃除機)と採集用ホースを装着させて、今まさに相模湾の海底を調査している姿を再現しています。

毎月 1回きれいにしんかい2000の掃除もしています。実は きょう( 22日)に掃除したばかりです。きれいに掃除されたしんかい2000に今週は注目です。

深海Ⅱ-しんかい2000-

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