2016年06月17日
トリーター:杉村

今週のおすすめ

これは生き物なの?

今週のおすすめは・・・深海Ⅰの変ないきものたち

ウミエラの仲間

英名でSea Pen(海の羽ペン)の名を持つ、ウミエラの仲間です。
海底に立っている羽ペンのように見えますね。
とても素敵なネーミングだと思います。
ウミエラは、サンゴやイソギンチャクと同じ仲間の「刺胞動物」です。
良く見てみると羽の部分には小さなイソギンチャクのようなポリプが列をなして並んでいます。
ポリプで流れてくるプランクトンを食べています。
自分で海底から這い出て移動することもある、不思議ですてきな生物です。
じっくり観察してみてはどうですか。


ウミエラ

トリノアシ

トリノアシは、一見すると植物のようですが実はれっきとした動物です。
ウニやヒトデと同じ棘皮動物で、ウミユリといわれるグループの仲間です。
花びらのように見える櫛の部分で、海中の懸濁物を濾しとってたべています。
トリノアシの仲間は 5億年前の地層から化石が見つかっているため、シーラカンスと並んで「生きた化石」と呼ばれています。
ジッとしていて動かないようですが、実は時折花びらのような冠部を動かしたり、節くれだった茎の部分を使って海底を移動することもあります。
ウミエラと一緒にじっくりと観察してみてはどうですか。


トリノアシ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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