2017年01月12日
トリーター:伊藤

酉年なので丹頂展示

みなさまこんにちは。
「えっ! “えのすい”でツルを展示したの?」と思われたみなさま。すみません。鳥ではなく、魚の方です。丹頂と呼べるニシキゴイとキンギョを、ジャンプ水槽脇の小水槽で展示しています。
展示には、丹頂鶴を思わせるような、純白の体に赤い頭を持つ魚が泳いでいます。

さて、金魚が好きな方から「これって丹頂なの?」とご指摘をいただいていますので、そのあたりを書いてみます。

ニシキゴイやキンギョの中で、上記のような模様を丹頂(模様の魚)として展示しています。
ニシキゴイにおいては、体に黒いまだら模様がある品種でも、頭が赤ければ「丹頂○○」「○○丹頂」と呼んだりします。

一方で、キンギョでは、古くから中国で改良、維持されてきたオランダシシガシラ体型の丹頂模様を品種名「丹頂」としております。繁殖させると、かなりの割合で丹頂模様が生まれてくるといいます。
今回展示している金魚は、和金もしくはコメットという品種の中から丹頂模様の個体を選び出したものです。詳しく記せば「丹頂模様の和金とコメット」、または丹頂和金、丹頂コメットとなるでしょうか。ちょっと赤の部分が広かったりしますが、ご了承ください(個人的には、目まで赤で覆われカブトを被ったように見える個体が好みです)。
また、おそらく繁殖させても、さまざまな更紗模様(赤白のまだら)が生まれてくると思われます。あくまで変わり種、それぞれが一点ものといえます。

金魚の中でも、ちょっと変わった形や色、特に愛好家の間で価値が低いといわれるものが好きで、趣味でも集めたりしています。丹頂の模様を持つ金魚は、上記のオランダシシガシラ体型の魚以外はめったに出回りませんが、ニホンガトウコウと呼ばれる品種が好きです。
以前一度だけ入手に恵まれたことがあります。その姿は、ほぼ背びれのないワキンであり、あのキンランシを彷彿とさせます。和金やコメットでも、白が多い個体はあまり出回らず、丹頂の個体も集めるのが大変でしたが、なかなか味があります。

お正月の展示ですので、長くとも 2月中には展示変更の予定です。それまでにぜひご覧ください。

相模湾ゾーン

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