2017年02月21日
トリーター:鈴木

オオグソクムシ剥き

こんにちは、鈴木です。
まずはみなさん、みかんはどういう風に剥きますか?
え?急に何をいい出すのかと言われても、だってタイトルからもお分かりのように、きょうはみかんの剥き方のお話ですよ!

おそらく、この辺りではヘタやお尻の方から放射状に剥くのが多いかと思います。
ただ、調べてみると実はいろいろな剥き方があって、例えばみかんで有名な和歌山県では、「和歌山むき」とか「有田むき」など、素早くきれいでしかも食べやすく剥く方法が伝統的にあるようです。
ちなみにこの剥き方は、みかん農家さんが現場で味をチェックする際に素早く、手で房を触らずに食べる方法として作られたようです。理に適ってますねー。興味のある方はぜひ調べてみてください。
他にもインターネットなどでは、大変ユニークな剥き方がたくさん紹介されています。

ではここで、ある面白い剥き方をご紹介。
もしみかんがあればぜひみなさんもやってみましょう。
写真も併せてご覧くださいね。

①みかんを用意します
②ヘタの周りをくり抜くように剥きます
③おしり側も①と同様にくり抜きます
④アルファベットの「C」をつくる感じで、皮の一箇所を房ごと切り離します。(勢い余って真っ二つに切断しないように注意!)


⑤上から見るとこんな感じ
⑥切り離した所から指を入れてばりっと展開します。おっ、なんとなく見えてきました!
⑦ひっくり返せばなんと‘イモムシ’のできあがり!


房を皮から剥がさず一つずつ切り離すと、足の多い感じがリアルになりますよ。
さらに、目などを書いてかわいく仕上げれば、お子さま受け間違いなしですね。

因みにこれは「イモムシ剥き」というそうで、一個のみかんをみんなで食べる時には良さそうですね。お菓子のパーティー開け(これ知ってますよね?)ならぬ、ミカンのパーティー剥きという感じでしょうか(^^)。これなら皮を持って手を汚さず食べることもできるので便利です!

私、これを最初にやってみた時、イモムシというよりはダンゴムシでは?と思いました・・・ならば、まさか!?と、完成したイモムシをもう一度くるっと丸め、手のひらに乗せてみました。


・・やはり!!

もうお気づきでしょうか。
これは正しくオオグソクムシです。
パソコンで写真に目を入れて実物と比べると・・ほら!ね、そっくりです。
2つに分けて表側にしても、この通り! 2匹のオオグソクムシのできあがりです。
今回は自粛しますが、脚や節を書くと相当リアルになりそうですね・・


イモムシ剥きの工程④の段階で完成でも良いのですが、一度展開してイモムシにした後に丸めた方が節の感じなどがリアルになる気がします。
みなさんもぜひやってみてください。

そろそろみかんの時期は終わってしまいますが、ぜひこの「オオグソクムシ剥き」で、みなさんだけの「ミカンオオグソクムシ」を美味しく楽しく食べてくださいね。
そして、完成度を高め、とっておきの作品が出来た時には、実物と比べに一度“えのすい”にお越しください!\(^o^)/

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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