2017年05月01日
トリーター:鈴木

スパイダーたる所以

決定的瞬間決定的瞬間

こんにちは、鈴木です。
きょうは“えのすい”の、spider=蜘蛛をご紹介します。
その名もJapanese giant spider crab(英名)
直訳すると日本の巨大なクモガニです。

さて、その正体はというと、世界最大のカニ!
といえば・・・そう、タカアシガニです。

でもどこが蜘蛛?と思った方、実は私も昔は不思議に思っておりました。
確かに脚は長いですがその大きさのインパクトから、あんまりピンときませんでした。
ですが、タカアシガニの稚ガニを見て納得。
現在、15㎝ほどの子どものタカアシガニを展示しておりますが、見た目のスパイダーっぷり(笑)もさることながら、注目すべきはその行動。
基本的に地面には降りず、レイアウトのヤギに掴まって生活をしています。
ヤギの細い枝に掴まりじょうずに移動する姿は、まるで巣を移動する蜘蛛そのものです。

そして、さらに最近スパイダーたる決定的証拠を撮影いたしました。
このぶら下がり方は、まさにスパイダーですよね!


上から見たところ

恐らくたまたま落ちそうになっただけかと思われますが、この後器用に戻って行く姿を見て、完全に英名のスパイダークラブの名が腑に落ちました。
ただし、スパイダーなのは小さなうちだけではないようで、詳しい方によると大きくなっても、タカアシガニは水中の崖などを登るそうです。
あの大きさでそんな姿が見られたら迫力満点でしょうね。

さて、そんな大小のスパイダークラブことタカアシガニたちは相模湾大水槽前辺りに展示しております。
大きなタカアシガニはすぐに分かると思いますが、その手前の水槽に子どものタカアシガニを展示しております。
子どものタカアシガニはよく見ると全身に短い毛がびっしりと生えており、自然の海ではその毛に泥や堆積物などを付け自分の体をカモフラージュし、身を守っています。
その毛は脱皮をして成長するうちになくなりますので、見られるのは小さいうちだけです。
みなさん、お越しの際はぜひ“えのすい”のスパイダーたちを観察してみてくださいね(^-^)

相模湾ゾーン

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