2017年11月17日
トリーター:笠川

あしの長い人たち

パシフィックシーネットルパシフィックシーネットル

口腕や触手の長~いクラゲを、あしの長い人たちといっています。
このあしの長い人たち。きれいにすら~っと、触手を伸ばしている姿は本当に美しいです。

アカクラゲなどは、触手を2mくらい伸ばします。ただ、水槽で飼育している場合、どうしてもクラゲ同士が近くなり、浮遊させるために水を循環させているので、絡んでしまいます。
勝手にするっと離れる場合もありますが、ほっておいてしまうとどんどん絡んでいってしまい、どうしようもなくなってしまいます。うまくほどけない場合は、もうちぎって離すしかありません。クラゲは再生する生き物ですが、必ずしもきれいにいくとは限りません。途中でダメになってしまうこともあります。
そうならないために、どうしているかというと、裏で私たちが絡みをひどくなる前に離しています。特に餌をあげた後が絡みやすいので、注意しています。

また、水槽に入れる個体数も気にしています。
ミズクラゲなどは、触手が短いので、たくさん入れても個体同士が絡む心配がありません。あしの長い人たちは、ある程度、余裕が必要です。海だとこんなこと気にする必要はないのですが。
でも、今、クラゲファンタジーホールで展示しているパシフィックシーネットルとアカクラゲは、今までになく、たくさん数を入れています。見応えあります。順調に裏で育てることができているので、とても充実しています。
3mmくらいの小さなエフィラが、今、こんなに立派にたくさん育っている姿を見ると本当にうれしい限りです。何百とエフィラがいても、全部が全部きれいに育ち上がりませんから。何か月もかけて大きくしています。大変です。

しばらくはこの数を保てるかと思いますので、じっくりクラゲの美しさをお楽しみください。

クラゲファンタジーホール

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