2018年02月07日
トリーター:唐亀

ビーナスの帯クラゲ

オビクラゲはまだクラゲの担当になる前に、季節来遊魚の採集の時に数回見かけたことはありましたが、間近でしげしげと見るのは初めてです。光の具合でとても綺麗に見えるクラゲですが、体が非常にもろいようです。

オビクラゲはカブトクラゲなどと同じ櫛クラゲの仲間です。やはり櫛板の列をもっており、反射できらきら光ります。平べったいイメージだったのですが、よくよく見ると案外厚みがある印象です。種類によっては 1mを超えるようですが今回展示しているのは 20㎝ほどの個体です。

櫛クラゲの仲間は、正直、体のつくりが今一つ納得できないものが多いのですが、このオビクラゲは、カブトクラゲを左右に引っ張りつつ上下にプレスしたような感じでしょうか。帯状の体の中央に口があり、普段は体を伸ばしたような状態で、敵から逃げる時はヘビのように体をくねらせて泳ぐらしいのですが、まだその動きは見ていません。

今年は平塚や江の島でもこのオビクラゲが目撃されています。今回の個体は静岡で採集されたものです。クラゲサイエンスのお花畑水槽におりますのでビーナスの帯をご覧ください。

※展示は 2018年 2月 9日をもって終了いたしました。

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