2018年04月19日
トリーター:戸倉

子ガメの慌てっぷり!

アオウミガメの子ガメ(No.5)アオウミガメの子ガメ(No.5)

きょうは非常に天気が良く気持ちのよい日でしたよね!
でも、この時期、天気が良いと水槽やプールに生える「コケ」がぐんぐん勢いを増して、我々を悩ませます。
ウミガメプールも例外ではありません。
プールサイドから長いブラシで掃除をするのですが、取りきれないのです。
そこできょうは実際にスタッフがウミガメプールに潜水機材を背負って入り、
直接デッキブラシで掃除をしたところ・・・
アオウミガメの子ガメたちに、ある反応が見られたのでご紹介しますね。


現在、アオウミガメのプールには、おとなのカメが 5頭、子ガメが 5頭泳いでいます。
そこに、潜水機材を背負ったダイバーが入った瞬間に、子ガメ 5頭のみが一気に勢いよく泳ぎ出し、慌てふためいて、水面をバタバタ・・
まるで、5か所同時に花火があがったかのような・・
(面白い光景だったので、急いでカメラを取りに戻ったのですが、写真は少し落ち着いちゃった感じ)

おとなのカメたちは、全く動じず悠然と泳いでいます。
毎日の掃除で、デッキブラシは見慣れているはずですから、きっとぶくぶく泡の出る潜水機材の振動と、(ウエットスーツ着用による)見慣れない色の怪獣(人間)の侵入に驚いたのだと思います。


ダイバーが掃除をしながら徐々に移動をしていくと・・
「来るっ、来るっ、来たっ! 来たっ!! きった~!!!」とガラス面に向かって必死にバタバタ・・・
慌てているもんだから、もう前しか見えてないし、前には進めないし・・
もう逃げ場が無いので気絶しそうな慌てっぷり。(後ろには広々と逃げ場があるのに・・)

結局、途中でダイバーは掃除を中断し、
写真を撮っていた私が手を伸ばして子ガメの向きを後ろに反転させてリリース。
子ガメは一目散に散って行きました。


まあ、しばらくすると慣れて来た子ガメも悠々と泳ぎ始め、何事も無かったかのように、プールには、再びゆったり、まったりとした時間が流れ始めました。
中には、ダイバーに近付く子ガメも居たりして・・

でも、ウミガメは忘れやすい動物なので、何日か後に再びプールに入ると、同じように慌てふためくのではないかと、ひそかに楽しみにしています。(笑)

2013年 9月に産まれた子ガメたちも、今年で 5歳になります。
だいぶ大きく成長しましたが、まだまだこんな子どもっぽい一面を垣間見ることができるのは、ちょっと嬉しいような!

こんな子ガメたちは、ウミガメの浜辺で毎日ご覧いただけますので、ぜひ、会いに来てくださいね。

ウミガメの浜辺

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