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えのすいトリーター日誌

2018.07.01 トリーター:山本

2018/07/01 カツオノエボシの魅力その2 【生活サイクル】

カツオノエボシ
カツオノエボシ

カツオノエボシの魅力シリーズ 第2弾!
今回はカツオノエボシの「生活サイクル」についてご紹介していきます!
一体彼ら(彼女ら?)は海でどのような一生を過ごしているのでしょうか・・・!
・・・と、紹介するつもりだったのですが・・・
すみません、完全な情報が載っている論文が見つかりませんでした(泣)
外洋で生活しているクラゲは、まだまだ分からないことだらけのようです。

今回の日誌では、図鑑や論文で調べて分かったこと、研究者の方に話を聞いたこと、実際に観察したことなどからカツオノエボシの生活サイクルを想像してみました!
そのため、完全に正しいかどうかは分かりません・・・
あくまで想像ですので、予めご了承ください m(_ _)m
一緒に海にいるカツオノエボシたちのことを想像していきましょう!

あわせて、第1弾の「カツオノエボシの体の構造」を読んでいただくと理解しやすくなると思いますので、ぜひご覧ください!

まずはこちらの図をご覧ください↓

【図1】


上の図を見てあれ?と思った方がいるかもしれませんね。
クラゲの生活サイクルが紹介される時に、よく「ストロビラ」や「エフィラ」という段階が出て来ます。
実は、それらが出てくるのは「鉢虫綱」というグループのクラゲの生活サイクルであり、カツオノエボシは「ヒドロ虫綱」という違うグループに属します(おおざっぱに言えば人と鳥くらい違うという事ですが・・・ クラゲの分類についてはまたどこかで詳しくお話ししますね!)。
同じ「クラゲ」とはいえ、鉢虫綱とヒドロ虫綱のクラゲでは生活サイクルが全然違うのです。
そして、同じヒドロ虫綱に属していても、種類ごとに生活サイクルが違います。

上の図では、一般的なヒドロ虫綱に属するクラゲ(ここでは花クラゲ目、軟クラゲ目のクラゲを指すこととします)と今回調べて想像したカツオノエボシの生活サイクルを表しています。
一般的なヒドロ虫綱に属するクラゲは、左側のような生活サイクルを持ちます(クラゲサイエンスで詳しく解説中です!)。
仮に受精卵の状態を[1]とすると、図のような生活サイクルを送ります。
[1]受精卵 → [2]プラヌラ幼生 → [3]ポリプ → [4]ポリプの群体 → [5]親クラゲ → [1]受精卵 ・・・

それに対して、カツオノエボシは、図の右側のような生活サイクルを送ると考えられます。
[1]受精卵 → [2]プラヌラ幼生 までは同じなのですが、カツオノエボシの場合はプラヌラから「プロトゾイド(protozooid)」という幼生になります(どうやら管クラゲ目に属するクラゲはみんなこの幼生になるようです!)。
ここでもう一つの図をご覧ください↓

【図2】

このプロトゾイドは、プラヌラ幼生が変態し「栄養個虫(水色)」と「気泡体(赤)」を持った状態です。
栄養個虫は口 + 胃の役割をし、気泡体は浮きの役割します。
つまり、プロトゾイドの状態で餌を食べることができ、浮力の調整もできるという事です。
この栄養個虫と気泡体を「単立性個虫」と言い、他の個虫(オレンジ)は全て両者の中間から芽出していくそうです(これらを「側立性個虫」と言います)。
そして、私たちが目にするような姿形に成長するのです。

ちょっとややこしいですね・・・
つまり、私たちが良く目にするカツオノエボシは、上部分(赤・水色)が一番最初にでき、その後、各個虫(オレンジ)が徐々に増えてできあがった群体という事です!

カツオノエボシの事をインターネットで調べていると、度々「多くのヒドロ虫(個虫)が集まって形成された群体」と言う説明を見かけます。これは「海にバラバラでいるヒドロ虫が集まってできた群体」ではなく「受精卵から始まり、同じ遺伝子を持つものが増えてできた群体」と言う事なのです。

受精卵から同じ遺伝子を持った個虫が増えていくため、生殖個虫もメスかオスどちらか一方の生殖体を持ちます。つまり、雌雄異体です。
そして、生殖個虫が海中で放卵、放精することで、また受精卵が出来るのです。

今回調べてはっきり分からなかったことは
1, カツオノエボシの受精卵とプラヌラ、プロトゾイドの形態(プロトゾイドは軽い図説有り)
2, 受精卵からプロトゾイド、プロトゾイドから群体になるまでの詳しい成長過程
3, どのように受精が行われるのか
以上の3つです。
つまり、この3点については想像で書かせていただきました。

しかし、これだけの情報があれば、きっとえのすいでもカツオノエボシの繁殖ができるはず!!
ちっちゃいカツオノエボシを見てみたい!!
次にカツオノエボシが打ちあがった時は、この仮想の生活サイクルを元に、飼育・観察してみます。
みなさまにいつでもカツオノエボシを見ていただけるよう頑張りますので、ご期待ください!!!

みなさん、カツオノエボシの生活サイクルはなんとなくわかっていただけたでしょうか?
専門用語が多くなってしまいすみません・・・。
かなりマニアックな内容になってしまいましたが、第1弾とあわせて理解していただければ、あなたも立派なカツオノエボシ博士です!カッコいい!
分からない事があったら、何でもクラゲ担当トリーターに聞きに来てくださいね!
また、ここはこうなんじゃない?という新たな情報も大歓迎です!

今回、カツオノエボシについて日誌を書くにあたり、調べれば調べるほど発見があり、理解すればするほどカツオノエボシのことが好きでたまらなくなりました!
そして、改めてクラゲという生き物の面白さを感じることができました。
みなさまにもクラゲの魅力を感じていただくために、これからも頑張ります!
よーし、絶対に繁殖を成功させるぞ!!!

・・・と、やる気満々なのですが、前回の第1弾を書いた後あたりから、江の島周辺ですっかりカツオノエボシが見られなくなってしまいました・・・(笑)
また来てくれないかなー!

バックナンバー
2018/05/25 カツオノエボシの魅力その1【体の構造】

クラゲサイエンス


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