2018年10月09日
トリーター:山本

第 101回目のクラゲの日

本日 10月 9日は、第 101回目のクラゲの日でした! 99回、100回が終わり、特に節目というわけではないですが、いろいろな生き物が採れましたのでご紹介します!

10月 9日(土)
気温:25.4℃
水温:22.2℃
風向:北北東 4.1m/s
潮汐:大潮(下げ)

「えのすいクラゲの日」では、いつも江の島にあるこの漁港で採集しています。えのすいからはちょっと離れているので、みんなで歩いて向かうのですが、クラゲ採集用の網を持った大人たちがゾロゾロと江の島の橋を渡るようすは、周りからちょっと不思議な目で見られてしまいます・・・(笑)
漁港についてからは、一斉にみんなでクラゲを採ります。20人くらいでおこないますので、そのとき漁港にいるクラゲを、普段よりも 20倍詳しく見ることができるのです!! きょうのクラゲの日は、何度も参加してくださっているベテランの方々がたくさんいらっしゃったので、頼もしい限りでした・・・!
そして採れたクラゲはなぎさの体験学習館に持ち帰り、部屋の中で観察&種同定タイムです。


きょう採れたクラゲはこちら↓
・オオタマウミヒドラ
・エイレネクラゲ
・ヒトツクラゲ
・ムシロガイの上のポリプ
・カブトクラゲ
・軟クラゲ目の不明クラゲ


最近では小さい「カラカサクラゲ」や「カブトクラゲ」などが出現し始め、すっかり夏が終わり、冬に向かっていくような感じがします。クラゲの日が終わった後、生産室でよーく探しましたら、コツブクラゲや謎の花クラゲ目のクラゲ、ちぎれたポリプなどを見つけることができました!


こちらはコツブクラゲ。その名の通り1ミリほどのクラゲです。


ちぎれて浮いていた何かのクラゲのポリプ。誰かの網に入ったんですね。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました!

その他にもさまざまなプランクトンたちを観察することができました!
クラゲ採集をしていると、クラゲ以外にもたくさんの生き物に出会えます。夜光虫やカイアシ類、エビやカニの幼生、一見するとウニのように見える放散虫だったり、ワレカラの仲間だったり・・・本当にさまざまです。形がきれいだったり、動きがかわいかったり、魅力たっぷりな生き物たちでいっぱいなんですよ! ということで、きょうはいくつかクラゲ以外の生き物もご紹介です!


クモヒトデの仲間。意外と動きが速いんです。


小さいカニの仲間。ちょこちょこ動きます。


小さいエビの仲間。たくさんの脚を動かして素早く移動します。


カイアシの仲間。「海のお米」と言われるほど、さまざまな生き物の餌となっている重要な生き物です。


放散虫の仲間。形がカッコイイです。

こうして改めて見てみると、クラゲ以外の生き物のことが全然わからない・・・! クラゲもまだまだですが、他の生き物のことも詳しくなって、みなさまにご紹介できたらいいなと思ったのでした。
ということで、毎月おこなっていますクラゲの日では、クラゲだけではなく本当にたくさんの生き物に出会うことができますので、興味がある方はぜひご参加ください! お待ちしております!

クラゲサイエンス

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