2018年12月22日
トリーター:倉形

ついに待望の赤ちゃん誕生です

みなさん、「ヨモギ」・「ミサキ」に待望の赤ちゃんが 3頭誕生しました。
12月 21日の朝に 1頭、22日の朝に 2頭が産まれました。

20日が休みだった私は、21日朝出勤すると他の職員から「ミサキが出産したよ。」と言われた瞬間「やったね。ミサキ」と思わずガッツポーズでした。
当然、「ミサキ」の妊娠の兆候は確認していましたので、もう臨月かな? 年明け早々ぐらい? などと思っていて、巣箱も用意し展示舎内にお試しで入れて巣箱に慣れてもらい安心して出産に臨んでもらいたいと巣箱を 18日から開館時間中入れ始めました。

初めは巣箱(麻袋を入れた仕様)に「ミサキ」が興味を示し「ヨモギ」よりも先に巣箱内に頭を入れて中のようすを確認したりしていましたが、完全に中に入るまでには至らず。午後から巣箱の上蓋を外した仕様にすると少し警戒しているものの、取りあえず、完全に巣箱に入るようになりました。

巣箱はもともと「カワウソごはん クリスマス編」で使用していたギフトボックス(白いもの)と同型の色違い(巣箱はモスグリーン?)です。ということもありなのか、割とすんなり受け入れてくれました。
ギフトボックスに入らせるためのトレーニングにはかなりの時間を要し、12月からの「カワウソごはん クリスマス編」が始まる直前までトレーニングをおこない、ギリギリ間に合ったということもあり、担当者として冷や冷やした思いを覚えています。

話が少し反れてしまいましたが、産まれた子どもは目視で体長およそ 10㎝(まだ測定ができていないため)、まだ目も開かない状態で体色はきれいな白っぽい色です。爪はコツメカワウソというにもかかわらず子どもの爪は意外にも長いのには驚きの発見です。
カワウソたちの観察を続けている中、「ミサキ」からちゃんと 3頭のこどもたちが授乳してようすも確認できていますし、もちろん鳴き声なども確認しています。
カワウソたちは、自然界では家族単位で生活をしています。子育ては夫婦揃って交替で面倒を見ます。また、兄妹がいれば、兄妹も弟や妹の面倒を見ます。

1歳のミサキが当館にやって来て約 9か月で妊娠、出産とすくすくと「ミサキ」自身が成長していることに喜びを感じるとともに、「ヨモギ」のDNAを新たな命に受け継ぐことができて本当に良かったと心底思います。
しばらくの間、みなさんにはたいへん申しわけございませんが、少し離れた場所からのご観覧となってしまいますが、何分まだまだ新米ママ甘えたがりの「ミサキ」と貫録十分な父「ヨモギ」をみなさん温かく見守ってください。
今後も「ミサキ」、「ヨモギ」と子どもたちのようすなどもご報告させていただきます。

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

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