2019年03月07日
トリーター:角張

春告海月

先日の朝、駅のホームで電車を待っていると、ウグイスの鳴き声が聞こえました。
春告鳥とも呼ばれるウグイス。だんだん春が近づいているんだなぁとしみじみしてしまいました。

きょうは、クラゲ界のウグイスとも呼べる(かもしれない)、春の訪れを知らせてくれるカミクラゲをご紹介します。

毎年この時期になるとトリーター日誌に登場することも多いカミクラゲ。
江の島でも春に出現するクラゲの代表格です。
細い触手がたくさんあるようすが髪の毛のように見えることからカミ(髪)クラゲと名付けられたそうです。
成熟した個体はコイル状に巻かれた生殖巣を持つのが特徴です。

傘の色は白っぽいですが、ご飯を食べたあとや、光の当たり具合によっては、ほんのりとピンク色に見えますので、より春らしさを感じさせてくれるクラゲです。

今回、クラゲサイエンスに展示しているのは、傘の高さが 5センチ前後の小さめの個体で、福井からやってきました。
早く江の島でもカミクラゲが見られないかなと楽しみにしています。
ここのところ雨続きで採集には不向きなので、晴れの日が待ち遠しいです!
チャンスをねらって採集に出かけます!

ちなみにカミクラゲはわりと目視で確認しやすい大きさで見つけることが多いので、よじよじせずにすくえます(笑)
[ 2017/02/19 「よ じ よ じ」 ]

ぜひみなさんも、“えのすい”のクラゲで春の訪れを感じてみてくださいね。

クラゲサイエンス

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