歴史

えのすいの歴史

旧・江の島水族館から新江ノ島水族館へ。これまでの業績や主なできごとをご紹介しています。

2017年12月5日 (平成29年)
日本初展示! 成長すると蓑をまとったような姿になるクラゲ『ミノクラゲ「蓑水母」(仮称)』

「ミノクラゲ」は、成長すると傘の直径が 50cm程になり、傘の上面には毛のような多数の突起が現れます。この姿が、ミノムシやミノカサゴのように蓑をまとったように見えることから「ミノクラゲ」と名付けられました。
展示個体はタイのブラパ大学バンセン海洋科学研究所と当館との海洋科学における協力協定および、北里大学とブラパ大学との学術協定のもと、2016年にポリプを譲り受け、2017年7月に当館で生まれ、育てたものです。

2017年9月29日 (平成29年)
ご来場者 2,000万人達成・グランドオープンより 4,915日目

2017年8月22日 (平成28年)
発光する深海の「ハゲナマコ属の一種」

公開を開始した「ハゲナマコ属の一種」は、2017年7月28日に行われた、JAMSTEC主催の第19回 全国児童「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者特典【深海調査研究船「かいれい」体験乗船】にて採集された個体で、駿河湾の水深 979mの海底から採集されました。体色は赤く、全長約 18cmです。
刺激を受けると全身が青く発光することが特徴で、今回、映像に記録することもできました。

2017年8月7日 (平成29年)
有人潜水調査船「しんかい2000」が「機械遺産」に認定されました

新江ノ島水族館で常設展示中のJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)の有人潜水調査船「しんかい2000」が、一般社団法人日本機械学会より「機械遺産 第87号」として認定されました。

2017年6月22日 (平成29年)
世界で初めて繁殖に成功!「タギリカクレエビ」公開開始

公開を開始した稚エビは、2015年8月に実施されたJAMSTEC主催の第17回 全国児童「ハガキに書こう海洋の夢コンテスト」入賞者特典・海洋調査船「なつしま」体験乗船にて、鹿児島県鹿児島湾の水深約 200mで採集された親より生まれました(現在全長 20mm)。
タギリカクレエビの繫殖個体の公開は世界初となります。

2017年6月20日 (平成29年)
念願の繁殖に成功!クラゲの人気種「ブルージェリー」繁殖個体を展示開始

丸くて可愛らしい姿形や泳ぎが活発であることから、水族館での展示のみならず、観賞用としても人気がありますが、詳しい生態については不明な点が多いため、長期飼育が難しく、水族館での繁殖成功例も偶然を除いてほとんどありません。
今回、独自の方法で輸入業者の方に協力を依頼。輸送する際の梱包方法を工夫し、輸送中に梱包容器内で受精させ、幼生(プラヌラ幼生)を得ることに成功しました。
展示個体は、遊離後 1ヶ月半で、傘の直径は、約 3cm。カラーバリエーションの豊かな本種ですが、遊離当初の体色は透明で、傘の直径が 2cm程になると薄い青色が出現しはじめました。
本種についてはカラーバリエーションが存在する理由もまだ不明なため、引き続き成長とともに体色が変化していく過程を観察したいと思います。

2017年6月1日 (平成29年)
成長すると傘の模様がヒョウ柄になるクラゲ 「ヒョウガライトヒキクラゲ」世界初公開

「ヒョウガライトヒキクラゲ」は、1914年にフィリピンで発見されたクラゲですが、それ以降はっきりとした生息報告がありませんでした。
2013年、広島大学・東海大学が実施したフィリピンにおけるクラゲ類の分類・生態に関する研究調査で約100年ぶりに再発見され、2016年9月、同じくフィリピンにて広島大学・北里大学・新江ノ島水族館・加茂水族館の合同チームで行われたクラゲ調査では、「ヒョウガライトヒキクラゲ」の生息環境の把握と生体の採集を実施、さらに2017年、日本国内での繁殖にも成功し、今回その繁殖個体を新江ノ島水族館、北里アクアリウムラボ(北里大学海洋生命科学部)、鶴岡市立加茂水族館の3館で、世界で初めて展示・公開する運びとなりました。

2017年3月15日 (平成29年)
世界初の生きた「シラス」展示開始から3年 展示を拡大リニューアル! カタクチイワシの繁殖展示「シラスサイエンス」オープン!

2014年4月、湘南・江の島の特産品でもある「シラス」の生体の常設展示を世界で初めて行って以来、累代繁殖にも成功した「世界初!シラス展示への挑戦」。
とても身近な生き物ながらも、シラスの時期の生態については分からないことが多い生き物です。展示開始から約3年間、常設展示を行いながら、飼育・研究して分かったことを詳しく解説。シラス水槽も新たに増やし、拡大リニューアルいたしました。“えのすい”でしか見られない、生まれたばかりのシラスから、食卓に上るシラスまでの成長過程をぜひご覧ください。

2017年3月1日 (平成29年)
貴重な深海生物「ホネクイハナムシ」の累代繁殖個体を公開

公開を開始したホネクイハナムシは、2012年にJAMSTEC 宮本教生研究員らにより鹿児島県野間岬沖の水深225mで採集され、JAMSTECとの共同研究のために、2016年10月より当館で飼育を開始した個体が繁殖したものです。
宮本研究員より技術指導を受け、当館での累代繁殖の方法が確立されたため、このたび公開に至りました。現在当館では繁殖を行いながら、飼育方法の改善や水温と生存期間の関係などの研究を進めています。

2017年1月13日 (平成29年)
クラゲでは珍しい汽水域にすむ食用クラゲ 「カワイトヒキクラゲ」えのすい初展示(国内2例目)

「カワイトヒキクラゲ」は、タイ、マレーシア、インドネシアなどの東南アジアの汽水域に生息するクラゲです。食用クラゲとして大きな川の河口で漁が行われているため、現地では「リバー」と呼ばれています。
成長すると傘の直径は 20cmほどになりますが、展示を開始した「カワイトヒキクラゲ」は、共同研究※ として北里大学海洋生命科学部 三宅研究室から分譲を受けた本種のポリプから、新江ノ島水族館のバックヤードで繁殖した個体です。

2016年12月1日 (平成28年)
一世紀ぶり!オホーツク海で見つかった新種のクリオネ「ダルマハダカカメガイ」えのすい初展示

「ダルマハダカカメガイ」は、クリオネのなかまとしては1902年の「ナンキョクハダカカメガイ」の発見以来、約一世紀ぶりの新種として2016年に日本人により発見されたものです。
北海道のオホーツク海沿岸で見つかったため、オホーツク海にちなんで学名は「クリオネ・オホーテンシス」と名づけられました。この発見により、クリオネ属は全部で 4種になりました。

2016年9月10日 (平成28年)
2015年に確認された新種のクラゲ「リュウセイクラゲ」えのすい初展示

一見アンドンクラゲとそっくりなので、これまで見過ごされてきましたが、北里大学の研究グループによる詳細な観察の結果、形態やDNAの塩基配列に違いがあることがわかり、2015年に新種として発表されました。
感覚器がひさしのような部分で覆われていること、傘を上から見たとき、胃糸の部分が馬蹄形になっていることが、アンドンクラゲとの大きな違いです。
今回展示を行ったのは、江の島で採集した個体です。

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