2010年05月11日

相模湾初島沖、伊豆・小笠原弧明神海丘(1)なつしま 明神海丘・相模湾/北嶋

  • 期間:2010年5月11日~5月18日
  • 場所:相模湾初島沖、伊豆・小笠原弧明神海丘
  • 目的:深海生物調査
  • 担当:根本・北嶋


きょうは早起きをしました。
4時半に目覚め、5時半には最寄り駅へ。
というのも、今朝から、なつしまに乗船するためです。
わたしは約一年ぶり、2回目の乗船です。
今回も前回同様、先日沖縄航海から下船したばかりの根本トリーターと一緒です。
予定では、明神海丘の熱水域へ行き、その後、相模湾のシロウリガイやハオリムシのコロニーがある場所へと行きます。
JAMSTECと共同で行っている深海生物の長期飼育に関する研究の調査が主な目的で、深海という特殊な環境で暮らす生物たちが生きるために必要なものは何か?今航海も船上でそれを探りながら、飼育を試みる予定です。

きょうの乗船地はなつしまの本拠地、JAMSTEC横須賀本部です。予定より早く着いたので、前日積み込んだ荷物の仕分けやパソコンのセッティングをしながら、出航時間を待っていました。
すると、首席の研究者より残念な発表が・・・
「明神はこれから向かっても潜れそうもありません。」
ちょうど低気圧が来ていて、海が荒れているとのことです。
なんてこった!
皆で協議した結果、先に相模湾で潜ってから明神へ赴き、最後に相模湾でもう一度潜ることになりました。

午後1時。ようやく出港です。
岸壁には見送りにたくさんの人たちが来てくれました。
出港の汽笛が鳴り、みなで手をふりました。
ちょうど隣にはしんかい6500の母船よこすかが停泊しており、汽笛の返事が。
「いってらっしゃい~!!」
大勢の方に見送られて華々しく船出です。

さぁ、あしたから無事潜航できますように。

[きょうの写真]
上/隣には「よこすか」が停泊
下/いってらっしゃい~

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT10-08「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾初島沖、伊豆・小笠原弧明神海丘深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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