えのすい航海・採集日誌http://www.enosui.com/index.htmlえのすい航海・採集日誌- 2013/04/10 房総沖・相模湾初島沖(9)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00422<br />皆さん!こんにちは。<br />
<br />
今日は下船日、朝9時ちょっと前にJAMSTEC横須賀本部へ入港です。<br />
少し肌寒い朝でした。<br />
7:30の朝食を終え、あわただしく片づけ作業をはじめます。<br />
昨夜の最後の作業の後にあらかた船内の片づけは終わらせておいたので、今日は実験道具や飼育道具の詰まったコンテナを甲板へあげていきます。<br />
中には遠心分離機やパソコンと連動する顕微鏡などもあります。<br />
陸の実験室をそのまま船の中に作ってしまうわけですから、当然といえば当然なのですが・・・<br />
改めて見てみるとものすごい量の荷物が積み込まれていたんだなあ〜と感じました。<br />
<br />
さあ、徐々に港に近づいていきます。<br />
いよいよ、「なつしま」をおります。<br />
とても長いようで早かったこの9日間、なんだかホッとするような、寂しいような・・・。<br />
・・・入港するとそんなちょっとセンチな気持ちはあっという間に片隅に置かれ、人海戦術で大量の積み荷を次々に降ろしていきます。<br />
何度乗船しても荷下ろしは大変な作業です。<br />
そうこうするうちに、JAMSTECの入り口の門にお迎えのトラック「えのすい号」が見えました。<br />
根本、北嶋両トリーターが降りてきて、合流です。<br />
<br />
その後、午前中いっぱいかけて実験用サンプルの仕分け作業や実験室、コンテナラボ、居室の清掃をして下船となりました。<br />
いよいよ、えのすいに帰ります。<br />
「なつしま」よ、ありがとう!!<br />
なつしまのクルーの皆さん!!お世話になりました。<br />
<br />
シロウリガイを飼育実験用に水族館へ持ち帰りました。<br />
シロウリガイは一見すると細長いハマグリのような貝ですが、プランクトンなどは食べずに硫化水素を体内に吸収し、鰓に共生する共生菌がその硫化水素を利用して行なう化学合成によって出来るエネルギーを頼りに生きています。<br />
そのため、飼育が非常に難しい貝なのです。<br />
昨年の航海で持ち帰ったシロウリガイは153日という長期に渡って飼育することができました。<br />
今回はこの記録をさらに更新し、合わせて飼育水槽内の硫化水素などの水質環境の測定を行うことでシロウリガイの生態の解明を行いたいと思います。<br />
<br />
また、シロウリガイは実はとても活動的で自分の棲みやすい場所を探して歩き回るようなのです。<br />
そんなところも皆さんにお見せ出来たらいいなと思っています。<br />
出来るだけ長く飼育して行動観察ができるよう、精一杯シロウリガイをサポートしたいと思いますので、どうぞこの機会に大勢の方にシロウリガイに会いに来て頂けたらと思います。<br />
また、同時に水槽内での飼育実験の様子もご覧ください。<br />
<br />
では、えのすいで再びお会いしましょう!!<br />
<br />
全9回に渡り、この航海日誌にお付き合いいただきましてありがとうございました。<br />
<br />
最後にこの場を借りまして、この航海をご一緒させていただきました首席研究者の吉田様を始め多くの研究者の皆様、支援母船なつしまのクルーの皆様、ハイパーチームの皆様に深く御礼申し上げます。<br />
<br />
2013-04-10T22:30:00+09:00航海・採集日誌
- 2013/04/09 房総沖・相模湾初島沖(8)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00421<br />皆さん!こんにちは。<br />
<br />
ついに今日は調査最終日!<br />
潜航は今日で終わりです。<br />
早いような、遅いような・・・<br />
はじめは久しぶりの航海で緊張気味でしたが、今では皆さんともうち解けるようになり、いろいろと研究のお話や飼育のお話など、船の夜の時間を仕事しながらも楽しく過ごせるようになりました。<br />
明日には下船してしまうかと思うととても寂しいです。<br />
これを機会に下船しても今後に情報交換が出来るといいと思っています。<br />
<br />
さて、今日も予定通り潜航できました。<br />
今日の相模湾の様子を聞くと波が荒くて、とても潜航できるような状態では無かったようですね。<br />
深海チームの根本君からは、<br />
「今日、潜航できるとは思っていませんでした。奇跡です!!」<br />
とメールをもらいました。<br />
確かに昨日に比べ風も強く、場合によっては途中で潜航中止になるのではと、コントロールルームに「なつしま」のキャプテンから連絡が入り、冷や冷やしながらの調査でした。<br />
<br />
相模湾の海底には相変わらずのマリンスノー。<br />
相模湾の豊かさがよく分かります。<br />
このマリンスノーが、相模湾の深海を養っているんですね。<br />
海底にはゲンゲの仲間とエゾイバラガニを非常に多く見られたことが印象的でした。<br />
先日の日誌にも書き込みました名前のまだ無いゲンゲの仲間ですね。<br />
その他にも黒い色のゲンゲも見られました。<br />
ハイパードルフィンがマニピュレーターで作業を始めると、ヒバリガイやハオリムシの隙間から追い立てられるようにヒョロヒョロと泳ぎ出します。<br />
ゲンゲは泳ぐ姿が何ともカワイイ魚ですね。<br />
深海魚というとグロテスクなイメージが先行しますが、愛嬌のある魚も意外と多いんですよ。<br />
他にはエゾイバラガニは全長10cm程度の小さな子供のカニも多く、シロウリガイのコロニーの上を歩き回り、深海性のタコの仲間やカサゴの仲間、一瞬でしたが大きさが50〜60cmのイカの仲間が泳ぎ去る所も見られました。<br />
今日は今まで一番にぎやかな海底でした。<br />
こんな潜航も楽しいですね。<br />
たくさん、ハイパードルフィンの水中カメラで撮影しましたよ。<br />
皆さんにもいずれ公開できるかもしれません。<br />
そして、いよいよ浮上の時間です、名残惜しく海底を離れます。<br />
ハイパードルフィンありがとう!そして、ハイパーチームの皆さんありがとうございました。<br />
<br />
さてさて、今日で潜航の様子を日誌に書くのもおしまいです。<br />
研究調査の内容については、皆さんには細かくお話しできないので私が見たり、感じてきた海底の様子を日誌につづってきました。<br />
少しでも相模湾の海底の様子をイメージしてもらえていたら、嬉しいです。<br />
また、船上での楽しみや苦労なども伝わっていたらと思います。<br />
さあ、明日はいよいよ下船です。<br />
これから下船の準備を始めたいと思います。<br />
<br />
では、また次回。<br />
<br />
[今日の写真]<br />
上/こんな感じで低温室(大型冷蔵庫)でサンプルを飼育しています。<br />
(カゴの中に生物を入れて、潜航ごとに分けています)<br />
下/これが、航海中の私の唯一のプライベート空間です。<br />
2013-04-09T22:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2013/04/08 房総沖・相模湾初島沖(7)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00420<br />皆さん!こんにちは。<br />
<br />
今日は、昨日からの願いが通じたのか、無事潜航調査することが出来ました。<br />
風の影響が出れば中止となるような話でしたが、予想に反して天気は良く、波も穏やかでした。<br />
なつしまの甲板から初島越しに富士山を眺めることが出来ました。<br />
<br />
さて、今日の潜航は今までよりちょっと深く、水深1000m付近から850mまで海底を駆け上がる調査でした。<br />
着底までは相変わらず牡丹雪のようなマリンスノーが降り、着底すると目の前には大きな岩が見え、崖になっていました。<br />
そこからシロウリガイやヒバリガイ類のコロニーを探しながら駆け上がっていきます。<br />
途中には、点在している岩の下からまるで植物のようにハオリムシの仲間が数匹ずつまとまって生えています。<br />
相模湾のハオリムシの仲間も海底から湧き出る硫化水素を体内の共生菌によって、エネルギーに換えてもらって生きている化学合成生態系の生物です。<br />
所々に生えるハオリムシの塊を見下ろしながら、シロウリガイのコロニーを探します。<br />
見えてきたのは、岩の表面いっぱいに付着しているヒバリガイ類のコロニー、そして近くの海底にシロウリガイが見えてきました。<br />
暗い海底に白い殻のシロウリガイのコロニーがよく目立ちます。<br />
コロニーといっても貝殻も多く、その殻の隙間に生きているシロウリガイたち泥の中に深く突き刺さりながら、多くは縦に体を潜らせて水管を海底から伸ばしています。<br />
シロウリガイは、皆さんのよく知るアサリやハマグリの様に泥に埋まって生活している貝なのです。<br />
えのすいで昨年153日生きたシロウリガイ(日本の飼育記録)も同じように泥の中に埋まって水管を出していました。<br />
おそらくは、海底から湧き出るガスを体内に取り込もうと泥の中に体を埋めているのでしょう(シロウリガイもハオリムシと同じように体内の共生菌にガスをエネルギーに換えてもらって生きています)。<br />
深海の生き物って、とても不思議で神秘的ですね。<br />
<br />
今日の潜航では、ちょっとした珍客も見られました。<br />
体長が7〜8cmのドンコの仲間と思われる魚がダイブの途中からマニピュレーターの左肘の部分に、尾ヒレをピロピロ振りながらお腹の吸盤でぴったりくっつき、何度も腕を振って離れようとせずに、結局調査の最後まで数時間の間一緒に調査に参加してくれていました。<br />
緊張感のある調査をほんのひとときではありますが、和ませてくれたカワイイ珍客でした。<br />
<br />
本日予定していたシロウリガイの調査も順調に終わり、ハイパードルフィンは浮上。<br />
船上ではサンプルのソーティング(選別作業)を乗船者で一斉にあわただしく行い、本日の調査は終了しました。<br />
その後は、実験やら水槽の整理や換水など・・・それぞれの仕事へ散ります。<br />
ちなみに今日も午前様・・・です。<br />
ですが、ここ数日ダイブがなかったので久々の忙しさです。<br />
大変ですが、ちょっと嬉しいです。<br />
・ ・・いつもより、日誌もちょっと長いぞ・・・<br />
<br />
ということで7日目が終わり、明日でいよいよ調査最終日。<br />
潜航できることを祈って、休みたいと思います。<br />
<br />
では、また次回。<br />
2013-04-08T23:40:00+09:00航海・採集日誌
- 2013/04/07 房総沖・相模湾初島沖(6)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00419<br />皆さん!こんにちは。<br />
<br />
今日は大変な風でしたね。<br />
陸の方では、電車が運休している線もいくつかあったようですが、皆さんの周辺ではどうでしたか?<br />
東京湾に停泊中の「なつしま」のまわりは、強風で一面に白波がたっていました。<br />
船が大きいせいか、それとも昨日までの揺れが激しかったせいなのか分かりませんが、それほど大きな揺れはなくパソコン仕事も気分が悪くなる様なこともありませんでした。<br />
<br />
今日は、これまでの潜航で見られたとっても小さな生物をちょっとご紹介しましょう。<br />
そのほとんどが大きさ5mm〜数cmの小型の生物たちです。<br />
<br />
初島沖水深900mの海底には、先日の日誌でも書きましたがシロウリガイのコロニーやヒバリガイ類のコロニーが点在しています。<br />
そのコロニーの中をハイパードルフィンのカメラでアップにして見ると、シロウリガイやヒバリガイ類の殻の上に1cm程度の小さな貝の仲間がたくさん付いているのが見えます。<br />
「ワタゾコシロアミガサモドキ」やタニシを米粒くらいに小さくしたような「サガミハイカブリニナ」たちです。<br />
1つのヒバリガイの上に多いときでは十数個付いてます。<br />
(この小さな貝たちは、えのすいの深海Ⅰ〜JAMSTECとの共同研究〜にある化学合成生態系水槽の中にも生活しているのでよ?く目をこらして探してみて下さい。)<br />
さらにコロニーの中を観察していると、その隙間をにょろにょろとドジョウのように動く魚がいます・・・「ゲンゲの仲間」です。<br />
大きくても10cm程度で、まだ名前が無く、目がクリッとしたかわいらしい魚です。<br />
さらには、真珠のようにキラキラとした1cm程度の殻を持つ巻貝の仲間「シンカイシダタミ」などが目に付きます。ゴカイやウミグモの仲間なども・・・。<br />
初島沖の海底にはシロウリガイやヒバリガイの仲間だけではなく、とても小さくて多くの生物たちも一緒に暮らしています。<br />
大きな生物たちに目が行きがちですが、こういった小さな生物に直目してみるのもなかなかいいものです。<br />
そんな彼らもシロウリガイたちと同様に謎も多く、研究もあまり進んでいない生物たちです。<br />
今後、飼育をしながらその不思議の一端が解明できたのならとても嬉しく思います。<br />
<br />
さあ!本航海も終盤に入りました。<br />
調査潜航日は残りあと2日です。<br />
明日から本格的な調査再開・・・と行きたいところですが、未だ風の影響は否めません。<br />
どうか風よ、吹かないで!!<br />
<br />
では次回、果たしてハイパードルフィンは潜航出来るでしょうか。<br />
乞うご期待!!
2013-04-07T22:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2013/04/06 房総沖・相模湾初島沖(5)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00418<br />皆さん!こんにちは。<br />
<br />
今日で折り返しです。早いような、遅いような。<br />
昨夜の地震計設置の後、房総沖から相模湾の初島沖に向かいました・・・が、なんと!またもやそこには台風並みの低気圧が待っているではありませんか!!<br />
初島近くの伊東では強風を避けきれないため、我らが調査支援母船「なつしま」は、仕方なく東京湾に引き返す羽目に・・・<br />
今日の午前中には戻ってきました。<br />
<br />
明日からの西風を警戒して、八景島近くの沖まで来てアンカーをうって停泊しています。<br />
そのおかげで、船内はとても静かで揺れはわずか、ほとんど感じません。<br />
明日もこのまま東京湾内で低気圧の通過を待つとのことです。<br />
<br />
くうっー!残念!!<br />
せっかくの航海が!!<br />
<br />
でも深海調査に天候の運・不運はつきものですから、嵐は静かにやり過ごすにかぎります。<br />
<br />
ということで今日は潜航調査は行わず、何をしていたのかというと・・・。<br />
午前中は、いつものように水槽のチェックから始まり、水質管理などを行い、午後からは実験のお手伝いとこれから予想されるサンプル搬入の準備をすることにしました。<br />
<br />
実は、こんなこともあろうかと乗船するときに水族館からタッパー、パイプ、ノコギリなどいろいろと持ち込んでおきました。<br />
船の甲板やコンテナラボの中で一人黙々とタッパーに穴を開け、パイプを切って取り付け、ボンドで接着・・・<br />
2個程簡易濾過器を作りました。<br />
後は、水族館から持ってきた「生きたろ材」を詰めるだけです。<br />
原理さえ分かっていれば、100円ショップの材料や身近にあるもので簡単に自作できるんです。<br />
(簡易濾過槽は、空気が水面に上がるときに生じる上昇流を利用して水を循環させます。タッパーの中に詰めたろ材に飼育水が通るように、空気の通るパイプをつけることで完成します。)<br />
限られた水槽数と海水で管理するのは結構大変ですが、なかなか面白いですよ。<br />
これで、サンプルが増えても大丈夫です。<br />
<br />
是非、明後日から天候が回復してこの簡易濾過器が効果を発揮しますように・・・<br />
と願って、夜の事務処理に戻ります。<br />
明日は、風の影響で揺れが予想されるので標本サンプルの整理などもやってしまいたいと思います。<br />
それでは皆さん、陸の方も雨風共に強いとの予報ですので気をつけてお過ごしください。<br />
<br />
では、また次回。<br />
2013-04-06T23:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2013/04/05 房総沖・相模湾初島沖(4)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00417<br />皆さん!こんにちは。<br />
<br />
深夜1時過ぎでしょうか、房総沖に到着しました。<br />
昨日の航海日誌の最後に書きましたが、かなりの揺れで大変でした。<br />
いつもなら深夜遅くまで、ラボには研究者の皆さんが残って実験を行っていますが、昨夜はそうそうに人がいなくなってしまい、居ても2、3人といったところでした。<br />
調子の悪くなった人がかなりいたようでしたが、何よりあまりの揺れで実験どころではありませんでした。<br />
私は、揺れで水槽の水がこぼれはしないか、機材は倒れないかと心配で寝られず、深夜に何度もコンテナラボへ足を運ぶ始末。<br />
しかも揺れで壁にぶつかりながら・・・。<br />
おかげで今朝は寝不足です・・・。<br />
<br />
さて、今日はいつもより早くハイパードルフィンの準備が始まり、地震計の設置の潜航です。<br />
海底の傾斜変動を測定する機器を房総沖水深1,300mの海底に設置する課題です。<br />
球形の機器に四角形の脚の付いている観測機で、これをハイパードルフィンの前のバスケットに収めて海底へ運びます。<br />
海底に設置された観測機から、さらに様々な計器を取り外して海底に設置してきます。<br />
ハイパードルフィンのマニピュレーターを駆使して、細かな作業が次々とこなされていきます。<br />
さすがはハイパーチーム!!<br />
(ハイパーチーム:ハイパードルフィンを専門で整備・運行するチーム)<br />
何だかいつもの潜航に比べてとてもロボットチックでした。<br />
(いつもの潜航では、あまりロボット感を感じていないのは・・・きっと気持ちが海底や生物にいっているからなのでしょうか・・・)<br />
数時間の作業も無事終了し、次の観測機を設置しにさらに沖に向かって航行中です(日誌執筆18時現在)。<br />
明日から予想される“超大型低気圧”の接近に備えて大急ぎで観測機を設置し、12時間かけて再び初島沖にとんぼ返りです。<br />
船の観測員の話では、昨夜かそれ以上の揺れが予想されるそうです。<br />
今夜は早めに作業を終了させて揺れに備えたいところです。<br />
<br />
あんまり揺れないといいなあ〜。<br />
ではまた次回。<br />
<br />
※写真は、本日の揺れの様子(2枚とも同じ場所から撮影しました。水平線の高さの違いに注目です。)とあまり見られない夜間の作業の様子です。<br />
2013-04-05T23:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2013/04/04 房総沖・相模湾初島沖(3)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00416<br />皆さん!こんにちは。<br />
今日は朝から元気です。<br />
7:00の朝食もしっかり食べて、我が仕事場の低温室の換水作業とメンテナンスを始めました。<br />
今回は、今までの調査の時とは違い、いろいろと船上でのサンプルの飼育方法に工夫を加えています。<br />
そのおかげでしょうか!<br />
今回は前回の航海の時より換水量が少ない!!!<br />
水も状態が良さそうだ!<br />
生物も状態が良いぞ!!<br />
工夫の効果あったかな!?<br />
当然、水温管理にも気を遣っていますが、ちょっとした水槽の変化に一喜一憂しています。<br />
飼育環境や生物の状態を細かく記録して次回への成果にしたいと奮闘しております。<br />
<br />
換水やメンテナンスを減らすということは、それだけ生物への負担を減らすことができるというわけです。<br />
特に今回のような研究を目的とした調査航海では重要になります。<br />
それは、どれだけ海底にいた時と近い状態で研究者の皆さんに実験を行ってもらえるかということに繋がるからです。<br />
それは、実験の成功に大いに関係してくると思っています。それだけに責任重大です!!<br />
研究者の皆さんは深夜に至るまで、揺れる船内で実験を行っています。私も飼育のプロとして、そのお手伝いできたらと思います。<br />
さらには、一つでも実験の成功の一端が担えたら嬉しいです。<br />
<br />
今日の日誌は私の船上での仕事について書きましたが、ちょっとでも皆さんに伝えられたらと思います。<br />
<br />
今日も相模湾・初島沖に潜航しました。<br />
無事、調査潜航は終了しました。<br />
今日はかわいいゲンゲの仲間とエゾイバラガニをたくさん見ました。<br />
海底は相変わらず、マリンスノーの牡丹雪が降り続いていました。<br />
明日からは、地震観測機の研究課題で房総沖です。<br />
生物関連の研究は、しばしお休みです。<br />
でも、研究者の皆さんの実験と私の仕事は続きます。<br />
<br />
今、午後9時を過ぎました。<br />
かなり揺れ始めました。<br />
もう、日誌を書いていられません・・・。<br />
<br />
で・で・では、また次・・・回。<br />
<br />
今日の写真は、調査中の船上からみた富士山です。<br />
<br />
2013-04-04T22:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2013/04/03 房総沖・相模湾初島沖(2)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00415<br />皆さん!こんにちは。今日は調査潜航初日です。<br />
相模湾の初島沖900m付近の湧水域の調査です。<br />
ここは、シロウリガイやハオリムシの仲間の群生地が点在している海域です。<br />
また、付加帯ともいわれる場所でプレートが地下に沈み込んでいる場所で、海底から硫化水素やメタンなどがしみ出しています。<br />
このしみ出している硫化水素やメタンを利用してシロウリガイやハオリムシなどの化学合成を行う生物が生活している場所でもあります。<br />
<br />
化学合成については、この日誌を読んで頂いている皆さんでしたら、お分かりかと思いますので、あえて説明は省きます。<br />
(分からない方は、明日にでも「えのすい」の深海コーナー「<a href="http://www.enosui.com/exhibition_deepsea.php">深海l〜JAMSTECとの共同研究〜</a>」へ足を運んでみてくださいね。・・・と、さりげなく宣伝をしておいて・・・。)<br />
<br />
今日も朝から小雨が降り注ぐ寒い朝でした。<br />
初島沖には朝から暴風警報が出ていて調査ができるか不安でしたが、予定通り午前8時、ハイパードルフィンは、順調に潜航をはじめました。<br />
今日の相模湾は流れが速く、マリンスノーが非常に多かったです。<br />
300m付近には小型のイカの仲間やエビの仲間が多数遊泳し、700m付近から牡丹雪のようなマリンスノーが大量に降り注いでいました。<br />
ライトに反射した有機物の固まりが、本当に雪のようでした。<br />
海底に着いてもマリンスノーは降り止みません。<br />
マリンスノーが降り注ぐ中、海底にぼやっと白い広がりが見えたかと思うと一面にシロウリガイです。<br />
この光景は、何度見てもグッと来るものがありますね!!<br />
その近くを大きなエゾイバラガニやアナゴの仲間、ソコダラの仲間が時折通り過ぎてゆきます。<br />
潜航中は実験用にサンプルを採集したり、泥を取ったりとコントロールルームで研究者の皆さんの声が響きます。<br />
心配された暴風警報の影響もなく、夕方まで調査を続けることができました。<br />
とても幸運でした。<br />
<br />
調査終了、よかった、よかった。<br />
・・・と言いたいところですが、実は・・・わたくし・・・この調査中・・・ちょっと・・・ダウンしてしまいました。<br />
朝から調子が思わしくなかったこととハイパードルフィンのコントロールルームの冷房(コントロールルームは機械を冷やすためにクーラーをかけていてとっても寒い!!)の影響もあり、お昼から午後3時までベッド行きでグッタリ・・・。<br />
これまでトロール船をはじめ、いろいろな船に乗船しましたが、ダウンすることがなかったので、正直ショックでした。<br />
トホホホホ・・・<br />
でも夕方にはちゃんと復活して、私の仕事であるサンプルの管理をしっかりやって、この日誌を書いていますよ。<br />
<br />
そんなこんなで今日1日、なんとか終えることができました。さて明日は、どんな1日になるのでしょうか?<br />
楽しみです。<br />
<br />
では、次回まで。<br />
<br />
2013-04-03T23:55:00+09:00航海・採集日誌
- 2013/04/02 房総沖・相模湾初島沖(1)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00414<br />皆さん!こんにちは。<br />
今日から房総沖・相模湾初島沖の深海調査の航海(全日程9日間)に参加しています。<br />
私にとっては約1年半ぶりの調査航海の参加になり、今回も無人探査機ハイパードルフィンの支援母船「なつしま」に乗船しています。<br />
久しぶりの乗船でちょっと緊張ぎみ!?です。<br />
反面、どんな航海になるのかワクワクもしています。<br />
<br />
今日は朝から雨が降っていて非常に寒い出港でした。<br />
にもかかわらず、JAMSTEC横須賀本部からの出港時には、とても多くの皆さん(JAMSTECの職員の皆さん)に見送って頂きました。<br />
ありがとうございました!!<br />
久しぶりの航海だけに感無量でした!!!<br />
<br />
「なつしま」は、初島を目指して東京湾を出ました。<br />
低気圧が通過中ということもあって、航行中は船内の通路を通るたびに左右の壁にぶつかってしまう程の揺れでした。<br />
そんな大揺れの中、私の主な仕事場である低温室(巨大冷蔵庫)のあるコンテナラボで明日からの調査のための水槽の準備開始です。<br />
揺れながら、海水の用意やら濾過槽のセッティングやら・・・思った以上に揺れてしまい、水槽の水がこぼれる始末。<br />
どうにかこうにか準備を終えて、現在初島近くの伊東沖に停泊中です。<br />
ここでは、ちょっとうねりはありますが先ほどまでの揺れはもうほとんどありません。<br />
夕方にやっと、息ついて日誌を書いております。<br />
<br />
さて、あとは明日に備えてゆっくりといきたいところです(実はまだちょっと準備が残っていますが・・・)。<br />
同乗中の研究者の皆さんもリラックスしているようです(笑い声も船内に響いています)。<br />
嵐の前の・・・なんとかというやつでしょうか。<br />
<br />
明日からいよいよ本格的な調査が始まります。<br />
今日から毎日、楽しく航海の様子を伝えられたらいいなと思っています。<br />
次回2日目の日誌をお楽しみに!!<br />
<br />
多くの皆さんに今回の航海の無事と成功を祈ってもらえると嬉しいです!!<br />
<br />
支援母船「なつしま」より<br />
<br />
2013-04-02T19:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2012/11/09 豊潮丸〜瀬戸内海(6)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00413<br />「クラゲが届き次第、展示替えをします!」<br />
と朝のミーティングでも連絡を入れ、いまかいまかと宅配便の車を待っていました。<br />
15時を少し回ったころ、ようやくクール宅急便が到着。<br />
最終日に採れた4個体のヒクラゲを展示用に発送しましたが、すべて無事に到着し、展示することができました。<br />
<br />
とりあえず、ミッション終了です(画像1)。<br />
<br />
2012-11-09T16:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2012/11/08 豊潮丸〜瀬戸内海(5)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00412<br />最終日の今日は、調査作業はなし。<br />
船室の掃除や、救命胴衣やカッパなどを洗い(画像1)、心地よい風に吹かれながら呉へと帰るだけですが、私自身の作業は、これからがまた山場。<br />
皆さんに助けていただいて採集した貴重なヒクラゲを、水族館の水槽で泳がせるためには、最後の梱包・輸送作業が重要なのです。<br />
<br />
お昼のカレー(画像2)を食べた後、作業開始。<br />
二重にしたビニール袋に10リットルほどの海水を入れ、その中にそうっとクラゲを入れ、輪ゴムで結わえ、発泡スチロールの箱に入れ、新聞紙を詰め、保冷剤を入れ、ガムテープで蓋を止め、伝票を貼り、空いた水槽は水を抜いて洗い、隅っこに乾かし・・・ 。<br />
この作業も、たくさんの方々にお手伝いいただきました。<br />
<br />
その他の採集器材も宅急便で送るように梱包すると、なんと生物7箱、道具類や作業服が4箱の、合計11箱(画像3)。<br />
音戸の瀬戸を通過すると(画像4)、間もなく呉基地です。<br />
最後の大詰めの作業も下船前に余裕をもって無事終了しました。<br />
<br />
予定時刻よりも少し早めの帰還。<br />
皆様、お世話になりました。ありがとうございました。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
2012-11-08T22:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2012/11/07 豊潮丸〜瀬戸内海(4)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00411<br />昨夜は、あれからヒクラゲはさっぱり現れず、朝を迎えました。<br />
0と1ではえらい違いですが、ヒクラゲの展示は2tの水槽を予定しているので、ちょっと淋しい・・・ 。<br />
<br />
今日も日中は、9時過ぎから3地点で、ドレッジとそりネット、プランクトンネットでの採集を行いました。<br />
夕方5時半過ぎ、水中集魚灯をセットして、さあ、今夜がヒクラゲ採集最後のチャンスです。<br />
私には、絶対に採れるという、説明不能な自信が満々です!<br />
<br />
緑の海面をちらちらと注視しながら、他の方々のお仕事を見せて頂きました。<br />
今日は食堂で、ギボシムシの講義が開かれていました(画像2)。<br />
昼間採れた小さなクラゲを調べてもらったり(画像3)、その隣では採集されたコペポーダの中から、目的の種類をさがし出す作業をしていたり(画像4)、また、ドレッジで採れたユムシの体表についた汚れをきれいに掃除していたり(画像5)、釣り人をひやかしたり(画像6)しながら、待つこと6時間。<br />
既に日付は変わって午前1時30分、ついにヒクラゲが現れました。<br />
昨日のものと合わせて2個体。<br />
せめて2個体持って帰れたらいいなと思っていたので、最低ラインはクリアという感じですが、私には、今夜はまだまだこれからという確信がなぜかありました。<br />
2回程、網の届かないところに四角い白い物体が悠然と移動している様子を目撃したあと、少し仮眠して再登場したのと同時に、<br />
「ちょうど、2匹目が今まさに、とれたところです!」<br />
と、広島大の学生さんが、水槽の中にヒクラゲを入れてくれているところでした。<br />
これが3時55分。<br />
網にくっついて切れてしまった触手も大事に採取する学生さん(画像7)。<br />
その後も、私の採集成功確信は途切れることなく、6時半ごろ日の出を迎える前までに、5時20分、5時59分と、2匹を追加し、なんと最終日の成果は4個体という、好結果となりました(画像8)!<br />
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めでたしめでたし。<br />
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2012-11-07T22:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2012/11/06 豊潮丸〜瀬戸内海(3)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00410<br />暗くなってからが、クラゲチームの活動時間です。<br />
緑の海面をひたすら見続けたり(画像1)、ヒクラゲを待ちながら、情報交換会を行ったり(画像2・3)、他のクラゲを採ったり、釣りをしたりしながら過ごすこと、約6時間、ようやく最初の1個体目をゲットしました。<br />
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このあと、朝まで頑張ります!<br />
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2012-11-06T23:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2012/11/06 豊潮丸〜瀬戸内海(2)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00409<br />昨夜採集されたヒクラゲは、幸い雄も雌もいて、水槽の中で、放卵放精が起こり、受精卵を得ることができました!<br />
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2日目も日中は、3地点でドレッジとそりネット(底部表層の生物を採集)を行いました。<br />
夕方、岡山県の宇野港に入り、これから朝までヒクラゲの出現状況を観察します。<br />
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2012-11-06T22:00:00+09:00航海・採集日誌
- 2012/11/05 豊潮丸〜瀬戸内海(1)http://www.enosui.com/onboardentry.php?eid=00408<br />今年もヒクラゲの季節がやって来ました。<br />
今回は、広島大、東京海洋大、北里大、東邦大、京大、大阪市立自然史博物館、新江ノ島水族館から、総勢18名の航海です。<br />
各人の専門も、クラゲ、魚、コペポーダ、ギボシムシ、ユムシ、と多岐にわたり、皆さんのお話を聞くのが楽しいです。<br />
日付をまたいで、現在午前3時。<br />
だいたい6時から、8個体ゲットしました。<br />
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2012-11-05T22:00:00+09:00航海・採集日誌