2019年04月07日
トリーター:伊藤

ただいま展示制作中

みなさま こんにちは。
当館最後尾にある「環境水槽」を、現在クローズさせていただいております。
その裏側では、4月16日のリニューアルオープンに向けて工事が行われています。
途中経過をちょっとだけお伝えします。

水槽の水は1週間ほど前に完全に落水し、中にいた生き物たちはバックヤードやほかの展示水槽に引っ越ししました。
そこからは専門の業者さんにバトンタッチ。
老朽化した擬岩や塗装をはがし、新たに作ってきていただいたこだわりの擬岩(事前にこちらでプロデュースさせていただきました)を設置してもらっています。


もう少しで、その工事も終わります。
その後は、再び私たちにバトンがわたり、水槽内に海水を循環させて、生き物を居つかせて、解説板を張り替えてと、かっこ良い展示を目指していきます。

今回のリニューアルの主役生物は「相模湾のサンゴイソギンチャク」です。
サンゴでも魚でもなく、イソギンチャクです。マニアックです。
本種自体は南の海に広く分布するのですが、相模湾にもすんでおり、特に真鶴沖と小坪沖(分布の北限)には、まとまった群れとして見られます。
現場での観察経験を活かし、生き生きと展示できるようにしたいのですが、飼育にはかなりクセがあります。

初展示というわけではありません。これまで、太平洋や相模湾大水槽の浅い部分で気難しい本種の飼育ノウハウを重ねてきましたので、それを活かして、より自然さながらのたたずまいを見せられるようにしたいです。
ご期待いただきつつも、しばらくは試行錯誤になると思います。
どうか温かい目で見守っていただけたら幸いです。

えのすいeco環境水槽

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