2019年04月19日
トリーター:戸倉

きょうは何の日?

4月 19日は語呂合わせで「しいく」ということで、本日は飼育管理の一部をご紹介いたします。
上記写真は、今上陛下のご研究の水槽の水質(水温、PH、塩分濃度など)を測定しているところです。海水に比べて淡水の測定には少々時間が掛かります。(PHが安定しないのです)なので、しばらくの間、計測器を水槽に入れたままにして、効率よく他の作業をおこないます。つまり計測器をほったらかしにするのです。ですから開館前におこなう必要があります。(開館中にお客さまが水槽を見ている中、計測器を置きっぱなしにする訳にはいきませんからね!)測定をしながら魚たちの動きやようすを見て、快適に過ごせる水になっているか?を毎朝チェックをしています。


水質チェックというわけではありませんが、ウミガメプールには、水の殺菌・消毒と、コケの発生を抑制するために、次亜塩素を投入しています。上記の写真はその濃度を簡易的に測定している物です。当館のウミガメプールの塩素濃度は「学校保健安全法」に準じて、できるだけ同じ濃度を保つようにしています。一般に学校のプールの塩素濃度は 0.4~ 1.0mg/Lを保つように決められています。ウミガメプールでは時々ウミガメがヒレで水を“パシャ”と叩き、飛沫が飛んでくることがありますが、万が一その水がお客さまに掛かっても、雑菌等による心配はありません。ご安心ください。

ウミガメの浜辺といえば、先日子ガメ水槽が再OPENしました!


以前、カピバラ展示エリアに 2013年生まれの子ガメを展示しておりましたが、カピバラ展示とともに撤去し、しばらくご無沙汰しておりました。今は、2018年 8月に誕生したアオウミガメの子ガメが元気よく泳いでいます。
すぐ横には、アカウミガメが砂中で孵化し、地上に脱出する模型も同時に復活しておりますので、なつかしい人も、初めての人も、ぜひご覧ください。


最近、だいぶ陽気も暖かくなり、アオウミガメが陸上に登って来る頻度も増えてきました。


また、完全に上陸しなくても浅瀬までやって来て、うたた寝をしているウミガメもいたり・・・
時折、シャリンバイの新芽がぬる~い風に揺れている姿を見ていると、ふと・・「ウミガメの浜辺は、他と違ってゆったりとした時間が流れているな~」と感じます。
このゆっくりとした動きや流れは、“癒し”で確固たる地位を獲得している【クラゲに通ずるもの】があると最近思えてきました。(^^ゞ

ウミガメの浜辺

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