2019年08月04日
トリーター:倉形

カワウソ親子の日常

毎日 17時には、カワウソ展示舎内の照明をよほどのことがない限り全消灯します。
消灯 30分前ぐらいには、就寝させるための準備を海側の展示舎内でおこないます。
蓋を外した巣箱 2個の中に、麻袋(通称:ドンゴロス)を各 1枚ずつセットしたものと、飲み水用の小さな青いコンテナ 1個、体拭き用ドンゴロス 1枚を床面に設置。
その後、遊んでいた親子 5頭を就寝準備した海側の展示舎に移動させて寝かせるようにしています。
展示舎移動後もまだ日差しがあるので、当然すぐには寝ませんが、遊び濡れた体をドンゴロスで拭いて気持ちよくなってくると、誰ともなく巣箱に入り始め寝始めます。
しかし、1時間ぐらいすると再び起き出してきます。
この時期 18時頃はまだまだ日差しがあり明るいので、とくに子どもたち 3頭(「カシワ」、「オモチ」、「サクラ」)が先に起きて遊び出し、その物音に気付いた「ミサキ」、「ヨモギ」たちも触発され遊び出すことが見受けられます。
カワウソたちが遊び出すとはいいましたが、当然夜はしっかり睡眠を取って欲しいため、日中のように玩具などは入れていません。兄妹同士でじゃれあったり、巣箱内にセットしたドンゴロスに噛み付いたりして遊びます。
親の「ミサキ」や「ヨモギ」たちは、子どもたちにじゃれつかれ、本来なら翌朝までそのまま寝ていたのに・・・。
疲れていても、子どもとの大事なスキンシップを親としてしっかりと取っているのかな?とついつい人間目線で見てしまいます。
このカワウソたち、みなさんもよくご存じだとは思いますが、1日の大半を寝て過ごす動物です。
寝る時は親子で一緒になって気持ち良さそうに寝ている姿を、日中でもハンモックの上で見ることができます。
その寝姿を見ていると、飼育担当している私たちでさえも本当に癒しのひと時であります。
みなさんも動き回っているカワウソに出会えることは大変うれしいことだと思いますが、ぜひ寝ている姿を静かにじっくりと観察してみてはいかがでしょうか。
きっと癒されること間違いないと思います。

まだ来場されたことのない方、この夏ぜひカワウソ親子に癒されにいらしてください。

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

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